もう何時間と彷徨い続ける森の中
「はぁ…はぁ、」
ここまで来れば大丈夫、
……ぢゃない
ドサッ
「誰?」
安心した刹那
微か横を通り過ぎるナイフ
「しししっ、あんた何者?
見た感じアフィアには見えねぇけど」
ナイフが飛んできた方を見ると
金髪のティアラに
私と同じくらいの青年が現れていた
「私…、戦いたくないの」
今にも崩れそうな自分の体を
大きな木に背を預けながら
私は自分の意志を伝える
「…っ、あぶねぇ」