tiamo/tiara | ナノ


2/ふんわり王子

もう何時間と彷徨い続ける森の中

「はぁ…はぁ、」

ここまで来れば大丈夫、
……ぢゃない

ドサッ

「誰?」

安心した刹那
微か横を通り過ぎるナイフ

「しししっ、あんた何者?
見た感じアフィアには見えねぇけど」

ナイフが飛んできた方を見ると
金髪のティアラに
私と同じくらいの青年が現れていた

「私…、戦いたくないの」

今にも崩れそうな自分の体を
大きな木に背を預けながら
私は自分の意志を伝える

「…っ、あぶねぇ」


[back] * [next]


- 3 -

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -