tiamo/tiara | ナノ


7話/絶望に光を

「うそ、でしょ…?」

目を開くとベルが私を抱き締めて
守ってくれていた

「何で…私を助けるのよ、バカ王子」

ふと動いたかと思うと
叫びだし、いつもの優しい雰囲気がない

「あぁ゙ぁぁぁ、血、王族の血
流れちゃった」

「ベ、ル…?」

ただ、ベルは怪我が酷くて
私は動かないでという
意を込めて抱き付いた

「ん」

そしたら、ベルは気を失って
私を抱き締め返してくれる

初めて逢った時に感じた
温かさが今ここにあった


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