「うそ、でしょ…?」
目を開くとベルが私を抱き締めて
守ってくれていた
「何で…私を助けるのよ、バカ王子」
ふと動いたかと思うと
叫びだし、いつもの優しい雰囲気がない
「あぁ゙ぁぁぁ、血、王族の血
流れちゃった」
「ベ、ル…?」
ただ、ベルは怪我が酷くて
私は動かないでという
意を込めて抱き付いた
「ん」
そしたら、ベルは気を失って
私を抱き締め返してくれる
初めて逢った時に感じた
温かさが今ここにあった