春が跪く
色を諦めた王様
演出の君と俳優の俺（舞台はここ）
誉め言葉と貶し言葉の合唱
君が僕を強くしてよ
紙吹雪に抱き締めて
いじらしくほほえんで見せてよ天の邪鬼
苦笑に痙攣
生きる意味はないけど死ぬ理由もないじゃない
猫被って不幸ぶってとどのつまり、(何になりたいっていうの)
一人きりの思春期
僕の名前は彼に捧げた
さまよった空耳
女の子だと宣言します
乱立した空への梯子
イマーゴは永遠に失われて、
月は砕けて星になる
雲が写真に溶けたときに
完結を望まない読者さまの言いなりです
応急手当てのままが良い
否定しつくされたシャングリラ
それはひどく貧相な感情でした
宛のない恋心
片隅共犯者
シルエットだけな世界
点滅ランプをひた隠し
絶頂まで連れてって
君を主食に生活してます
純情と純潔って表裏一体なのよ
好きのさかさまなあんだ
それは有終の輝きにも似て
五月雨に剥がれた紅
お前は爪の先まで俺のだから
難破船に降り立った奇跡
高飛車に跪いて
支配されてやんない
狂的に背徳者
もう一度とせがむ夕陽
裾を引っ張らないと振り返りもしないんだ
ただ時計だけが胸にあります(あなたといられるのはあとどれくらいでしょうか)
昨日の面影を娶った
鬼病の幻
黄昏のリピーター
綿を食べ続けた着ぐるみ
伸ばした手と手のいたちごっこ
三人目の夢
私を生かすためにあなたは死んだ（そのときに私も死んでしまったわ）
迷ったら胸を潰せばいいよ
交わらない世界で足を止める
君以外に割く心の空き地はない
あの日の唄はあなたに届いたでしょうか
空の隙間の君
君を欲した時間なんてちっぽけなものでしかない
巻き戻して風切り羽
俺とお前とあいつの三角形
さよなら、もう振り返りません
泣き叫ぶほど無垢じゃない
宣誓、もうこの手は離しません
角で乾杯
暗闇で真空ごっこ
寿命の先端を揃えて、さあ鋏の出番さ
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