それは腐った智慧の実色をして
(全ての始まりというにはありふれすぎて)
愛という名の蛇でした
(形はなかった)
自爆装置で崩れた世界
(せーのっせーで!)
アダムとイブのかくれんぼ
(どこにいってもだれといても探してしまうのはあなた)
入れ替わった配役
(謝罪などいらない。懺悔などいらない。赦免なんて許しません。お前らをいつ救いを認める罪人だと言った!)
増殖した有象無象の薄血
(誰がどれだかわかりません)
人類皆兄弟
(そんな夢物語に満足したら、私とあの人の邪魔をしないでよ)
愚かな神は結局ひとり
(最後に泣くのは、)
歪んだ庭園のお茶会
(ああ、もうちゃんと見てよ!)
楽園を夢見ないはずがあろうか
(私は要りませんが)
執念越して摩耗して死去
(最後を看取ったのがあなたで良かったと心の奥からそう思います)
聖書の冒頭部分の偏見的考察訂正箇所について
(解釈の仕方なんて人それぞれでしょう)
最も罪深いのはやはり私でした
(今更すぎる)
名の無い花を差し出す
(きっと二人だけの想い出だった)
だってわたしは聖人じゃない
(善人ではない。悪人もでもない。でも、)
祈りを空に捧げます
(神に見放された子孫が救いを求めたとして、本当に応えてくれると思うのですか)
嚥下したのは金の鍵ですか
(きっと胃液の中でどろどろだよ)
棺桶に残されたのは骨一本
(さよう、なら)
ねえ、エデンの扉はどこ
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