バニラフレーバー
2012/07/04
あぁ、夏の暑さに
うだるような
そんな、太陽だった
あぁ、コンクリートは溶けて排水溝に流れていった
太陽が私を捜して突き刺すから
カフェに隠れてやり過ごした
そこで出会う衝撃の波状攻撃
サングラスの向こうにぎらぎらと眼差し
射抜くように一瞥
心臓が一度跳ねた
世界が嘘をばら撒くから
仕方なく私はキスをした
やわらかく、甘いバニラフレーバー
鼻をくすぐり、ふわりと逃げた
お題:バニラ
貴
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