夏の終わりは静かに、ただ優しい
2012/08/13

青と白の世界にきみが笑う

何よりも眩しいのはきみだけ

暗闇に静かに息を潜めるたくさんのひと

空にぱっと咲くきれいだね

炭酸のガラス瓶きらきら

ちいさな手が構えたカメラに、はにかんで、わらう

ピンクの髪飾り、気に入ってくれたみたい

あなたの笑顔が、いつもぼくをうれしくする

いつだって申し訳なさそうに涙を流すあなたに、ぼくの胸はきゅっとくるしくなる

もっとうまくやれたら、この笑顔壊さずにすんだのに

こころがあふれて、いきもできない

あんなにたくさんあった砂時計が、一瞬で零れ落ちてしまった

どこかに穴でも空いてるんじゃないか、ぼくは訝しむように睨みつける

この夏が、永遠なら

このちいさな手を離さずに済むのなら



あなたがいなければ、息もできない

滲んだ星はただただ優しく綺麗だ

この夏を忘れない

楽しかったこの夏を






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