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[34]なにもないところ
by 沙玖
2012/04/23 00:10

揺さぶられ
心地よい
振動に
ならう鼓動
黄色

忘れがたき
陶酔

空気の様に
細胞が別れて
掻き鳴らした
弦の先に
君も眺めるだろう


指先を
痺れさす
ブレーキが
軋みだす
音速の
センセーション

抜け出したら
淡い華 ふぶく
春のにおう道
とばされそう
いろの無い目で
眺める空

気付けば
同じ様な歌を
繰り返す
相変わらずに

恐いと手放す
一瞬を
不安と俯く
足先に

抱くとも

無駄に変わりない
消えた上は
嘘に違いない
覚めた上に

今宵
あたしだけ
騒ぐ空で
今宵
あたしだけ

死んでいたい



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[93]月は橙
by 沙玖
2012/10/06 08:08

かぜが揺れて
背景に黒く

取り留め無いから
指に懲らす

愛されるなんて
心許ない

嘘だらけでも
ひとりなのに

声が好きなの
あまずっぱい

遠くなって往く
だからって

あの頃には
もう戻れない

裏だって
穢らしい

何処だって
関係ない

ねぇ
もういいんだ
早く きてよ

そんな言葉
誰も言わない

放り投げたんだ
3階から

あたしの身代わり
燃えて逝った

おいしかったのに
散り散りになって

狂おしい程に

嗚呼 綺麗



羨望の眼差しだけ

追い掛けた

追い掛けた…






ねぇ なんの為に
生きるんだろう?







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[121]無題
by 沙玖
2013/01/10 00:22
反らした睫毛に
匂い在らん
冷やした風は
肩を過ぎ
今生の灯
消えぬるを
悼み願うとは
只哀し
欠けて終ったよ
歪な侭
不完全にも
息を継ぎ
苦しむ内に
消えぬるを
赦されぬとは
只哀し
寒気は
執こく付き纏う
交錯
散り散り七変化
爪を剥ごうと
貫かれ様と
恋しや
蕩々木っ端微塵

辺り
諄諄零下過ぎ
嗚呼
呉々も 死に急ぐわ




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[171]無題
by 沙玖
2014/08/06 13:48
感傷的に成るのも疲れて
取り敢えず
歯を磨く
ドアを開けたら繋がって
誰でも無い人
連れてった

渇いて居るのが 今の術
振れている なのに 何処かソラ

草臥れた
嗚呼
草臥れた

ぞろぞろ行き交う波風も
耳に入らない
目が合った
怖さに負けて終うのさ
肩を斜めに
除けてった

夜わったなあとか 言い訳に
又斬り縁斬り 汚れよ乙女

嗚呼

草臥れた
草臥れた

暮れに夜這いて
涙だけ
いつもはしってる
いつもかくれてる
いつもみえないふりしてる

羨ましがって
吐きそうになって
しろめ剥いている
苦堕罵痢無

ただ 時は過ぎて
働かないと
他には別に行く処も無い

今日も何処かで飛び降りた
今日も何処かで首吊った
今日も何処かで血を流す
今日も何処かで泣いている

明日も何処かで
私か貴方



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