ウエディングネタ


「お、何だよ、意外と似合ってるな」
「う、うるさいばか。…公平だって、意外と…に、似合ってるよ…」
「う、うるせぇバカ」
「…………」
「…………」
「…………」
「…あー…撮影、もうすぐだよな」
「…うん」
「…何か、変な気分だな」
「……うん。まさか公平とこんな格好で並ぶなんて夢にも思わなかった」
「おれも。……いつか本当に結婚するとしても、おれとお前じゃ出来ないしな」
「……公平と結婚するわけないでしょ」
「何でだよ?1番の理解者だぜ?」
「…ばーか」
「ははっ、照れてんなよ。おれまで恥ずかしくなってくんだろ?」
「……公平とは、今の関係が1番好きだから」
「…!……そうだな」
「…わたしがもし結婚しても、一緒にいてくれる…?」
「バーカ。当たり前だろ。何があってもお兄ちゃんは離れねぇよ」
「……うん、ありがとう」
「…今日はやけに素直だな?何か変なもんでも食ったか?」
「公平から貰ったお菓子」
「おい」
「ふふっ」
「ったく、緊張も解けたみたいだし、さっさと撮影行こうぜ!本番で出来ないなら今を楽しまないとな!」
「ちゃんとエスコートしてよ」
「任せとけよ。世界一綺麗な花嫁にしてやる」
「…っ、で、出来るものならしてみろばーか!」
「本気だぜ?ってか可愛い格好してんのに口悪いな!」
「………」
「ん?どうした?」
「…………世界一綺麗より、世界一幸せの方が良い…」
「!!」
「……なーんちゃって」
「こんにゃろ」

結婚してもしなくても、気持ちは変わらないよ。ずっとずっと、いつまでも。大切で大好きな…

[ 34/56 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]