お姉さんと出水兄妹
チャイルドトリガー(出水兄妹)
プロローグ
明日は休みだから、少しだけウキウキしながらさくさくと仕事を進めていく。何しよう〜、買い物に行こうかな?靴欲しいだよね〜。
なんて考えながら思ってたら、内線が鳴り響く。はい、事務室です。と受話器を上げれば・・・、珍しく鬼怒田室長からで。開発室へのお呼び出し。
私、何かした?!
響き渡るのはうわぁーーんと泣き声やきゃきゃっと笑い声。
状況が理解できないくて、固まる。
あの子達が小さくなった?!
開発室に入るなり、両足にぎゅっとした衝撃。
下を見ると天使が二人。足にしがみついていた。
トリオン臨時接続実験中の事だったらしい。
「「ままー!!」」見上げてくるその表情はとても可愛い・・・
ママじゃないよー?と言ってみれば二人でママだもん!!と揃う声。
前回の時って休みだったから話だけは知ってたけど本物は凄いね。
よしよし!とそれぞれの頭をなでるとさらにぎゅっとされた。
A 私がママだったら二宮君がパパ??って冗談のはずなのに、真顔になる彼。もう!!そんな顔する事ないのにね〜って紅葉ちゃんに言ったら一言。
「ぱぱじゃないー!!」ぷいっとそっぽを向いてしまった。
あはは、二宮君残念でした。
B 「わたしやるー!!」「おれもやるー!!」
はいはい、ちょっと待っててね?丁度いいかな?
薄く広げた生地にさっと小麦粉をふったら準備は完了。
型をテーブルに並べて、よし!
好きな動物のクッキー作ろうね?と型を抜いてく。紅葉ちゃんはうさぎ。
公平くんはネコ。
上手上手!と褒めれば、あっという間に型抜きは終わり。オーブンに入れて焼き上がりを待つ。
まだかなー!まただよー!とオーブンをのぞき込むちびっ子達。
焼きあがったよ?って教えてあげれば疲れたのか二人仲良く寄り添って寝てしまった。
お休み。そっと、ブランケットをかけてあげて、できたクッキーは包装して二宮君にプレゼントしてあげた。
もちろん、型抜き中の写真も添えて!
[ 29/43 ]back