お姉さんと海ちゃん

名前を呼ばれて振り向く前にどーんという衝撃と前のめりになる体。

「海ちゃん、今日も元気だね??」
「聞いてください!!練習上手く出来ましたよ!!」

嬉しそうに報告してくれる彼女にちょっと痛かったこともすぐに忘れてしまった。彼の為にと料理を教えたのだとはいえレシピだけだけど。

「匡貴さんのために、愛をこめましたからね!でも難度高かったですよー!!」
海ちゃんは料理出来るから、大丈夫だと思ったよ??と返したら顔を真っ赤にしてはにかんだ。
今度は一緒にお料理しようね?そう言うとぜひーー!!とまた力を強めてぎゅうぎゅうされた。


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