お姉さんと春ちゃん
「春ちゃん!」
隊服を着ている彼女を呼び止めた。
任務終わり??と聞くと、そうなんです!と答えてくれる。
「そんな春ちゃんにお姉さんがこれをあげよう。」
はい、と白い箱を手渡すと春ちゃんは万遍の笑みを浮かべてくれてお姉さんは満足だ。
「ありがとうございます!!今日は何を作ってきたんですか?!」
「沢村さんのリクエストでね、甘栗を使ったモンブラン」
モンブラン?!と目をキラキラと輝かした。
前にひょんなことから甘いものをあげたらすごく喜んでくれたからそれ以来、何かと作ったらお裾分けしてる次第で。
それに気を許してくれたのか、色んな事相談してきてくれたり、太刀川君との事を顔赤くして話す姿も可愛いし、恋する少女は可愛いよね。うん。
「今日はちゃんと5個入ってるから太刀川隊のみんなで食べなね?」
「はーい!!あの、また今度話聞いてもらえますか??」
語尾が小さくなったのは太刀川君関係だろう。
「いつでもどうぞ、春ちゃんのリクエストのお菓子作って来るからね。」
そう答えると、ぺこっとお辞儀して嬉しそうに隊室へと向かってくその姿を見て今日も満足するのであった。
今日も頑張れ恋する乙女!
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