memo
 0910 ソフレ

「そふれ?何それ」
「添い寝する友達のことだって」
「ふーん。
俺と三郎みたいな?」
そう言って寝転んでた身体を起こして
三郎に覆いかぶさる。
そのまま顔の横に両手をついた。
こういうのなんて言うんだ?
壁ドンじゃなくてベットドン?

頭を悩ませる俺に
三郎は溜息をつきながら
首を振った。
「僕と恭は
そもそも友達じゃないだろ」
「ん。そーだったな」
「そーだった、ってお前なぁ」
不機嫌になりそうな雰囲気を悟って
ちゅ、と唇にキスをする。

「俺と、三郎は恋人」
「…よくさらっと言えるな!」
「はは 顔真っ赤〜
でも元は三郎が
ダチじゃない、って言うからだぜ?」
「ッそれはお前が発端だろ?!」
「だっけ?ごめんごめん」

笑いながらぎゅって抱き締めると
三郎は黙って何も言わなくなってしまう。
とくん、とくん
お互いの心臓の音だけが聞こえて
それが心地良かった。

prev / next


- ナノ -