◎ プライベート公開
「おんどれぇ簓ァ!!!
なにさらしてくれとんじゃわれェ!!」
「おーおー何や何や藪から棒に
自分ヤ○ザか何か〜?帰ってくれ」
「誰がヤ○ザじゃアホ!!
そして帰るかドアホ!!!ここは俺ん家じゃ!
なに我が物顔で居座っとんねん!!
ちゅーかほんま今日という今日は
許さへんからな〜!!」
「あーもう耳元で騒ぎなさんなやかましい」
「やかましもなるわっ!!
お前これなんやねん!!」
「ん〜週刊誌やなぁ」
「週刊誌やなぁ〜ちゃうであんた!!
これ!!ここ!なんやねん!!
白膠木簓のぶっちゃけトークとかいうやつ!」
「あぁ質面攻めに赤裸々に答える〜っちゅう
ようある企画やん?」
「赤裸々に答え過ぎちゃうの?!
ここみてみぃ!」
「えー、『Q52. 今1番人気といっても過言ではない
白膠木簓さんですが』」
「おいちょけんな そんなこと
書いてあらへんやろ ちゃんと読め」
「あーわかったわかった
『ぶっちゃけ付き合ってる人はおるんですか』」
「そう。それや。
お前なんなんこの答え」
「『ぶっちゃけおるんすわ〜!
なんて。信じるも信じないも貴方次第!』
「どこの都市伝説やねんほんま、
しかも続きのこれもなに?
『理想のタイプは口煩い人』
『見た目はショート 髪は茶』
『身長は俺と変わらへんくらい』て…!!
これ!!!ぜーんぶ俺のことやんかっ!!?」
「はは〜 なんやその言い方やと
俺は簓さんに愛されてますぅて
自分からゆっとるみたいやで?」
「やからちょけんなって!!」
「お〜顔真っ赤っか
…せやけどほんまのことやろ?
恭と俺は付きおうてるんやし、
なんやったら昨日セッ」
「うるさい黙れ!!!」
「説明せぇいうからしたんやで?
理不尽やなぁ〜」
「……バレたらどうすんねん」
「どうもせん」
「即答かい!!
お前今人気絶頂やろ?!スクープ
されたらどないすんねん?!
ましてや俺は男やし…」
「はぁ〜、なんや俺の事
心配してくれてるんやな。おおきに」
「ッそんなんちゃうっ!
俺はただ…!!せっかく人を笑かすって
夢叶えたのにこんなんで壊れたら
あかんやんって…」
「それを心配、っちゅーんやろ?
気持ちは嬉しいけどなぁ、
俺はバレたらその時やと思っとる。
俺が誰と付き合おうが、愛し合おうが
俺の勝手や。俺の人生は俺が決める」
「簓…」
「せやから恭のこと離さへんし
隠しもせん。や、勿論自分に危害及ぶ〜
とかなったら嫌や。それはその時守ってみせる」
「……なんで、」
「ん?」
「なんでこんなときはちょけへんねん…
恥ずかしいやろがバカッ!!」
「バカはあかん傷付く…
それに相変わらず理不尽すぎやろ、
ちょけるなってゆうたん恭やで?
大体 本気で思ってる事、真剣に
伝えたい事はいくらこの簓さんでも
ちょけへんのや。
―――――恭 愛してんで。
アイスキャンデー」
「…………は?えっ何今の え?は?」
「アカンダダ滑りや…
今のはあかんかったなぁ…」
「ごめんわからへん、なんも
かかってへんかったよな?
アイくらいしかあってへんかったよなぁ?
しかもちょけとるやないけ!!おい!
俺への愛は真剣ちゃうんか〜?!」
「ちゃうわ!ほんまに決まっとる…!!
ケースバイケースっちゅーこっちゃな!!」
「はぁ?!いやそれもわから…
……うわ、簓………かおまっか、ぷ
はははは!!!!なんやねん〜!
演技とかいっぱいしよるくせに
告白はちょけなできひんって?
恥ずかしかったん??
そうなんか〜??んん〜??」
「急に楽しそうでナニヨリヤナァ…
さ 明日の準備して寝よか」
「おい何逃げとんねん。
せっかくやからもっかいゆってや」
「ん?何をや?
アイスキャンデーおかわりか?」
「それはいらん!!
…愛してるってゆーてや」
「はぁあ…………お前はまた急に
そんな甘えた声出しよって……
俺が断られへんの知っててやってるやろ、
ほんま悪いな自分」
「悪くてええわ
ほらほらはよゆうてや」
「ん〜〜…ベッドまで
付き合ってくれるんやったらな」
なんじゃこれ 終わり
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