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▼ 幼馴染と俺

「だーーいす!!」
「おわっ」
「ははは何コケてんだよ!」
「っ、お前が押すからだろっ!? 恭!」
俺を後ろから突き飛ばしたのは
幼馴染の 恭だった。
こいつとは腐れ縁で
実家が近かったことに始まり
幼稚園〜小中一緒で
今もこうしてつるんでいる。
俺とは違って公務員な 恭は
毎週、休日 俺に連絡を寄こしてくれる
なおかつ
「今日は行ってみたい日本食屋さん
予約してみたんだ 行くよね?」
「喜んで!どこへでもお供しようじゃないか!」
と。ご飯に連れてってくれる。ありがてえ。
「帝統っていつ誘っても一緒に
行ってくれるから好きだよ〜」
あはは、そう言って笑う 恭。
「 俺達幼馴染じゃないか!
恭の誘いを 断るわけ無いだろう?」
「あはは はいはい ありがとうね〜」
こいつ相手にゴマすりなんて
する必要もねーんだろうけど
ついついいつものノリで喋っちまうんだよなぁ。

「ところで帝統、
今も公園暮らしなの?」
「ん?まぁな」
「そっかぁ。…ねえ帝統、僕と一緒に暮らさない?
って言ったら OKしてくれる?」
こいつは神様なのかもしれねぇ。
「喜んで」
迷う必要なんて どこにあるんだって話
幼馴染だ 相手を知り尽くしてる。
断る理由もねえ そう思った。

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