Demanding arrogant Queen
全てを求めた女王様は、全てから見放されてしまったのです。
その者の首を跳ねよ。王女様は言いました。
王冠は渡さないわ。彼女は不敵に笑ってみせた。
さぁ、出掛けよう。今日はプリンセスのダンスレッスンの日だ。
僕は王室御用達の帽子屋だ。
あの先頭を走っているのは騎士団の団長で僕の兄だ。
トントンと扉を叩き部屋へ入る。いつもと変わらず王女様は玉座に座っているのだった。
無事に戴冠式は終わったのだ。
クラウンは恐怖の対象でしかなかったが、大人になった僕はどういうわけか移動式遊園地でクラウンの仕事をしている。
猫気質な彼は、どうやら屋上がお気に入りらしい。日が高く暖かな時間は大抵屋上にいる。屋内を探しても見つからないときは僕は必ず上へと足を運ぶ。食堂も彼の執務室も仮眠室にもいない。どうやら今日も彼はお気に入りの場所にいるらしい。トントンと階段を上り、最上階からこの国を見下ろしているだろう彼のもとへと急いだ。
一番上のもお題としてお使いいただけます
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