魔法 | ナノ

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魔法
大鍋は右の戸棚から持って行ってね。イモリのしっぽは左の扉三段目だよ
次の授業では歴代の偉大な魔術師について勉強するからね。予習を忘れずに
杖を持って。構えて。……そう。もう少し腕は下に
さぁ、箒に跨がって。良いところに連れていってあげる
ナメクジは1ミリずつ、蝙蝠の内臓は5グラム使う。最初はドラゴンの爪から入れなさい
君があと1000年早く生まれていたら口説いてた
科学よりも魔法でしょう?だって僕ら魔法使いだもん
箒に乗ったら軽く地面を蹴ってごらん。ほら、浮いたでしょう?……そうそう、その調子。
じゃあ今日は星の欠片を集めてもらおうかな。来週の実習で使うからね

何?魔女裁判?あ、異端尋問?
お前が言うと冗談に聞こえない

飛ぶなら箒と絨毯どっちがいい?
ユニコーンかな

落ち着いてやれば大丈夫。君は立派な魔法使いだからね
だからってユニコーンとは喋れないです

なんだよ、その人間やめました、みてぇなツラは
だって、ぼく人間じゃない

我らが魔法は?
偉大なり、でしょ。わかってるって

ほら、杖を構えろよ
君とは戦いたくなかったんだけどな

次は魔法生物学だっけ?
俺は薬草学だよ


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