fervent night




「明日はバイト昼からだから…」

「ん…じゃぁ泊まる」


珍しいサンジからのお誘い。もしかしたら初めてではないだろうか…。
ゾロは数十分後が待ち遠しくなっていた。



食事が終わるとサンジに風呂を勧めた。後片付けは自分がやるから‥と。


サンジが風呂を上がるまでに片付けを終わらせ、ベッドのシーツを深紅のものに換えた。以前ゾロが密かに買って隠しておいたものだ。

(あの金髪も白い肌も熱って薄く赤い躰も、これならもっと映えるだろう…)


「ぅわ…何だソレ…」
「何かやらしいだろ、コレ」
「…てめェのがやらしい///」


頬を染めながらもおずおずとゾロに近付く。
ベッドに腰掛けるゾロの前に立ちサンジは自ら唇を重ねた。啄む様な口付けから舌を差し込むとベッドに押し倒された。
深紅に金色が舞い白が沈む。


「やっぱ似合うな」


ゾロはサンジの耳元で囁いた。
羽織っただけのシャツを脱がせ、身体中の白い部分にだけ赤い華を散らしていく。足や内股に舌を這わせても天を仰ぐソレには一向に触れない。
決定的な刺激を与えられず、サンジは身を捩った。キスがしたくて顔を寄せたがゾロは唇以外に口付ける。



「ん…はっ///‥何、で?」


「今日はゆっくり、たっぷりと愛してやるよ」



頬に軽く口付けるとゾロは首筋に顔を埋めて耳を食んだ。緩い刺激にもサンジは肩を震わせる。焦らされ感じ易い躰が更に敏感になっていた。
サンジは愛撫を受けながら、腰をゾロの足に擦り付けた。サンジのソコは既にトロトロと蜜を溢していた。ゾロは鎖骨を甘噛みしつつサンジの腰を押さえ足を下げた。



「ダメだろ、勝手にしちゃぁ」

「ゃ……だっ‥て//」

「ったく…仕方ねぇな」



胸の赤い実を口に含み少し強めに噛めば、サンジは背を反らせ白濁を吐いた。



「何だ、もうイったのか?」

「は…ぁ‥‥」

「夜はまだまだこれからだぜ」



ゾロは達したばかりのサンジ自身を淫口する。先程出された白濁を掬うとそのまま奥の蕾に塗り込めた。
それを何度か繰り返し、力が抜けた頃に中指を中へ進めた。
クプリと音がして中指が飲み込まれる。浅い位置で出し入れしていると内壁が蠢き奥へと誘われた。ゾロは導かれるままに指を根本まで挿れた。





3本に増やされた指に掻き回されサンジは腰を揺らした。一度精を放ったソコは再び熱持ち、中の指が動く度にコプッと愛液を垂らしている。



「もう1回イっとくか?」



喘ぎが止まらないサンジは首を横に振って意思表示をした。
濡れた瞳でゾロを捉え単語を紡ぐ。



「も‥欲し…」



深紅に振り撒かれた金、白から薄く染まったピンク、全身に咲いた赤、欲に濡れた碧、サンジの全てがゾロを煽る。

ゾロは指を抜くと、限界まで大きくなった自分のモノを宛った。入口に先を数度擦り付け先走りを塗りたくる。サンジはそんな些細な行為にも吐精を我慢していた。

ゆっくりと腰を沈めゾロは雄の象徴を埋めていく。サンジはゾロの背にしがみ付き異物感を遣り過ごしている。
ゾロが全部を挿れ終えると動きを止め、ただサンジを抱き締めた。サンジは中でキツく締め付け、動かないゾロをその形までありありと感じた。



太股から腰までを撫で上げながら耳元で低く甘く囁いた。


「動くぞ…」

「ん…ゆっくり、な」


ゆっくり腰を引き自身の殆んどを出すと、サンジの腰を掴んで思い切り打ち付けた。予想だにしなかったいきなりの強い刺激にサンジはそれだけで2度目の頂を迎えた。
ゾロは余韻に浸るサンジの口内を貪りつつゆるりと中を掻き回す。イったばかりの躰は敏感で、その強い快感にサンジは身悶えた。

貫きながらサンジを反転させる。腰を高く突き上げた体勢にさせゾロはサンジの背に覆い被さった。


「そろそろ俺もイかせてくれ」


耳を舐め胸の飾りを嬲るとサンジがきゅうきゅう締め付けてきた。密着した腰をグリグリ押し付ければか細いが酷く甘い声が漏れる。

ゾロはサンジの奥を突き上げた。律動を速め前を扱いてやると締め付けが強くなった。


「んぁっ//…も、出ちゃ‥‥」

「俺も イきそ…」


奥を数度強く突き吐精を促す。


「奥‥出すぞ」


少し苦しげな、それでも痺を伴わす声で告げるとゾロはサンジの最奥に欲を注いだ。奥深くに熱を受け、サンジは深紅に白濁を撒き散らし堕ちていった。



――――――――


サンジが目覚めた時、既にゾロはいなかった。

自分は2人の精液でドロドロのぐちょぐちょな筈なのに綺麗になっている。シーツも深紅ではなく通常のもの。
サンジは"昨夜の事は夢だったのだろうか?"と思考を巡らせるが、腰の鈍痛に現実だったと安堵した。


(アレが夢ならどんだけ溜ってんだよ、オレは…ι)


痛みを覚悟して起き上がるが予想より随分と楽だった。いつもは起き上がるのも辛い程で、昨夜は1度しか受け入れてない事に気付いた。気を使われていたのだと思い知る。



――――――――


夕刻、部活を終えたゾロが帰ろうとすると、門に見慣れた金色を見付けた。


(今日はバイトじゃ…?)

「ゾロ!」


声をかける前にサンジが気付いた。笑顔で走り寄りゾロの手を引く。


「早く帰ろうぜ♪」
「お前…バイトは?」
「休んだ。今日はお前にご馳走食わすんだv」





END

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