愛でる
※アンケコメント:笠松と年上ヒロインでエロ


バスケ部のOB(厳密に言えばOG)として練習の手伝いに久々に参加した。いやー私ってばむさ苦しい男の集団の中よく頑張ったわ。でも馬鹿みたいにバスケ一筋でボール追っかける姿ってのは、見てて心地良い。若いってだけあって猪突猛進って感じで。青春しているさまを見せ付けられてとても羨ましく思った。

私と一緒に帰る笠松をひやかす取り巻きを放置して、帰路についたわけだけど、久々に会うとどうもムラっとしてしまって。お腹空いてないかーとか物欲で誘惑して見事笠松の一本釣りに成功。というわけで、後輩であり彼氏でもある笠松主将を、一人暮らしなのをいい事に家に連れ込んでいやらしいことしようとしてます。

「先輩、何してすんですか!」

「いや私の家に来たってことはそういうことでしょ?」

「連れ込んだの間違いっすね!」

お前汗くさいからって無理矢理風呂入れさせたわけで。凄い嫌がったけど先輩の意地で入れさせた。こういうとき年上って便利だよね。で、今どういう状況かと言えば。

「何で普通に脱いでるんですか!」

「ここ私の家なんだけど?」

「いやそうじゃなくて!そうですけど!」

悠隊員、笠松隊員と一緒に風呂に入ろうと思って風呂場に突撃したであります!案の定もの凄く動揺して悲鳴を上げる笠松はなんだか女の子のようだ。堂々と裸のまま近づくとこっちから目を背けて風呂場の隅っこの方に視線をやったまま身動き一つしない。こいつウブだなあ本当。

「笠松くん、洗うの手伝ってあげるよ」

「いいいい、いいですえんりょします」

「何でそんな棒読みなのよ」

「………っ!!」

体に触れると、面白いくらいに肩を弾ませて逃げるようにして背中を丸める。何をそんなにビビッているんだ。が、ここで女の勘みたいなのが働いて私はなんとなく笠松がどういう状態なのか理解してしまった。

「かーさーまーつぅ?」

「は、はい?」

「何でもう勃ってんの?」

「―――!!」

真っ赤になる笠松の顔を見ておお、勘って当たるもんだなあと考えてそっとにじり寄る。するりと筋肉質な体に腕を回して胸を背中に押し付ける。そしたら、ますます背中を縮めてしまって頭も垂れてる。うわあ情けない、でも可愛い。情けな可愛い。新しいジャンルを確立したのかも知れない。語呂悪いけど。笠松、あんた情けな可愛いよ!

「ちょ、せんぱ」

「なあに?」

「い、いやあの 」

胸当てるの止めて下さいって言いたいんだな?止めるわけがないだろう。こんな初々しい反応をされて苛めたくならないわけがないでしょ。腹筋を撫で回していた手をそのまま下の方に下ろすと、おおお立派なもんですなー。しっかり熱をもって立ち上がってるそれに手が当たった。両手でそれを包み込んで上下に動かすと、体がびくんと跳ねて女の子みたいな「ひいっ」という声が聞こえた。なんて可愛い声を出すんだ。

「すっごい熱い」

「い、言わな で下さ………ういうこと ひっ」

「うふ、おっきくなった」

先っちょをしつこく撫でるとむくりと一層大きくなったそれ。若いなあ。やりたい盛りだよね、まあ私もそうなんだけど。背を向けてる笠松の膝の間にいそいそと滑り込んで、それを見遣る。うん、やっぱ立派。

「せ、んぱい マジ 止め  、」

「や」

「ホント お願 」

「意地っ張りめ」

素直じゃない奴だな、頑固にもほどがあるぞ?本当に止めて欲しいと思ってるならこんなに勃たないでしょうに。壁に寄りかからせた笠松の上に乗っかって、その体勢に入る。慣らす必要ないくらい私は準備万端だったりする。我ながら淫乱というか性欲強いというか、濡れてるのが触んなくても分かる。これはさすがにちょっと恥ずかしい。

手を添えて宛がうと、その様子をこっそり見てる笠松と目が合った。エッチ、と言ってやろうかと思ったけどあとでおちょくる材料として取っておこう。ぐ、と腰を落とすと大きな抵抗が合って徐々に入り込む。う、ちょっと苦しい。

「ん、ぅ あ」

「―っ ……」

必死に声を抑えてる。耳まで真っ赤になっちゃって可愛いな、本当。ウブで、こういうのに免疫なくて、一から教えるのが楽しかったりするんだよね。初々しい反応って良いなって本当に思う。笠松のを、ゆっくりと全部を飲み込んだ私のお腹は無意識にきゅんと疼く。

繋がってるね、と耳元で言ったら涙目になってもう何にも反論しなくなっちゃった。恥ずかしくて穴があったら入りたいとか思ってるんだろうなー。まあ下ネタになるけどもう穴には入ってるよね。あは。腰を揺すると、ぞわりと腰から這い上がる快感。上に乗ってるから好きに動けるし、気持ち良いところに当てられるし、笠松の可愛い顔は見れるし、ベストポジション。最高。ひたすら声を出すまいと我慢する笠松は、イカないように必死になってお腹に力を入れてるみたいだ。

「私とスるのそんなに、嫌?」

「ち、違 いま…ひ」

「ふへ、女の子みたいな声」

ぶんぶんと首を横に振って否定する。スるのは好きなんだね。それが分かれば満足だ。ただ恥ずかしいだけなんだよねー、笠松。そして不意に腰を動かすと、鼻から抜けるような嬌声を上げた。ついこの間まで童貞だったから敏感というか、感度が良いよね。

「名前で呼んで?」

「、 う、 悠せんぱ い」

「先輩は要らないけど、まいっか よく出来まし、た  んん…あ」

名前を呼ばれて、満足。動き始めたら、悠先輩悠先輩と細い声で喘いでる。だから、先輩は要らないってば。今は許すけど、卒業したら敬語禁止ね。ぼんやりと考えながら腰を振る。気がついたら手を繋いでて、大きくてしっかりした笠松の掌と可愛い声とのアンバランスさ。どうしてこうも愛おしいんだろう。動いてるうちに視界が白んできてそろそろだと思った。お腹がきゅうと収縮した感じがする。ゆきお、と名前を呼んで私もイった。


愛でる
(可愛がって苛めて大事にしてあげる)


訂正:20121125
初出:20120823
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