続く躾
※気紛れな君に躾をの続き
※美術部夢主
※ついったの宮地のち*こ談義から全てが始まった。


「もう少し考えて行動しようぜ?」

宮地が、プッツンしてしまった。どうしよう。

「み、みや…っ!」

謝ったところで私が仕出かした行動の取り返しはつかないし、ましてや宮地の昂ぶった感情が治まるとは思わない。まずいまずい、このあとどうしよう。一人で必死に打開策を練ろうかとした途端、宮地は私の腕を掴んで浴槽を出る。直後、壁に押さえつけられてしまった。壁、冷たい。一瞬の感覚に気を取られていたから、反応が遅れる。甘噛みするみたいに、軽く私の唇に歯を立てながらキスをしてきた。一瞬だけ、歯と歯がぶつかって小さくカチッて音がした。その勢いに流されるままに口を開くと、ぬるっとしたものが入り込んで来る。み、やじ、舌、凄く熱い。それに宮地の声が低い。少し掠れてて、宮地じゃないみたい。

「悠」

「む、 んっ」

「、っ エロい格好…」

「…あ、」

気がついたら、体勢的に宮地に自分の恥ずかしい場所を曝け出してることになってて。宮地に向かって膝が開けっぴろげになってるのだ。M字開脚だよ…これ。今更だけど、顔から火が出そうなほどに羞恥した。ま、丸見えってことだよね。ていうか、やだ、宮地、勃ってるし。

「みやじ、あんま、見ないで」

「手、貸せ」

私のお願いには耳も貸さないで、首に手を回して「掴まってろ」と指示をする宮地。そこで、変なタイミングで冷静になってしまった。こ、この体勢でするの?こんなに恥ずかしいところがしっかり見えてる、こんな格好で?

「は…あ…」

「っち、だめか」

でも先端が少し埋まった時点で挿入を止めて、宮地がひょいっと軽々と私の上半身を支えて力技で体勢を変える。私、そこまで軽いわけじゃないはずなのに。宮地の厚みのある手と腕を見て、体が歓喜した。これからの行為の激しさに、背後から痛いほどに感じる熱っぽい視線に、興奮してしまった。ここが人様のお宅の風呂場だということは、頭の隅の方に追いやられたと思う。もしかしたら、ううん、もしかしなくても頭の中から消えてしまったんだ。浴槽の縁に手を着かせて、宮地が念を押すように耳元で言った。

「絶対離すなよ」

頷くしか出来なかった私は切羽詰ってたし、宮地も黙りこくる私の様子に気を配る余裕なんてなかった。直ぐに来る、快感を思い浮かべてそれを待ち侘びていたわけだからそうなって当然と言えば当然だ。お尻を宮地に突き出して、腰を反らせた。直後、熱が当たる。

「ひ、…っ」

一寸の隙間なく密着したそれが、更に奥まで、奥まで侵入してくる。もうだめ、それ以上は入らない。何度もその感覚を体験して息が詰まった。動きが止まって、ようやく全部入りきったらしい。宮地が、短く息を吐いた気配がした。

「あ、み みや みやじ、だめ」

「落ち着けっての… っ」

「無理、やっ だめ本当にだめ」

奥の奥、普段じゃ当たるはずのないものが当たってる。圧力に押し上げられて、お腹のちょっと下の方の背中寄りの辺りに違和感がある。こんな状態でされたら私、死んじゃう。ぬちぬちだったかぐちゅぐちゅだったか、どういう音だったかは判別がつかないけど宮地の動きに合わせて卑猥な音が鳴る。それに合わせて、宮地の先っぽと奥とが不規則に当たって違和感を生む。

「み、や   あっあっあ…っ」

「―っ!悠、っ あ」

激しい動きに負けないように必死に爪を立てて掴まってきたけど、痺れてしまって感覚がない。でもその手の上に宮地の大きな手が重なって、どうにか自分の体重を支えることが出来て持ち堪えられた。でも、もう限界だった。早すぎると焦ったけど、どうしようもなくて。数回出入りした宮地の熱いもので、みっちり満たされた瞬間。意識も視界も真っ白く塗りつぶされて、体中の筋肉が収縮して、イってしまった。

「ひ、  ん…っはぁ…っ」

「くっ… ぅ」

宮地もほぼ同じくしてイったらしい。生々しい感触を生んで出て行くそれに、下半身が勝手に反応して腿が打ち震える。いやらしい反応に恥ずかしいと思いつつも、生理現象に歯止めは利かなくて本能の命ずるままにまたイッた。

「あっ…っ!」

「…っ!?」

何かが噴き出してぴちゃっと音がした。一気に脱力して尻餅をつく。あそこが熱を持ってまだ微かに痙攣してる。気を抜くとまた出てしまいそうで、宮地にばれないようにこっそり手であそこを押さえると、まだ受け入れる余裕があるのか物足りなさを感じる。

「なあ」

ようやくの思いで宮地の方に振り返る。体がとてつもなく重い。

「悠、お前さ」

風呂場の湿気なのか、汗なのか、宮地の髪がしっとりと濡れている。

「どっからどこまで素でやってるか知らねえけど」

何を素でやってるって?聞こうと思ったけど宮地のギラギラした瞳を見てしまったら、言葉が出てこなくなってしまった。

「タチが悪いぞ」

また私の体を力技で反転させて、今度は床に直接押し倒された。しばらく解放されそうにもないや。


続く躾
(繰り返し、中長期的に)


20130103
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