発情
※美術部彼女夢主
※宮地のアレは長いんだろうなと妄想した結果


何回かこういうことをするうちに宮地の清志くんがとても長身だということに気がついたんだけど。掛川の悠ちゃんはよく分からないけどまあ一般的というか、普通のサイズのようなので清志くんが悠ちゃんに収まりきらないという事象が発生しているんだよね。

「なんだその例えは」

「だって、これ例えなかったら酷いことになるよ。スラング使うことになるかなって思って一応オブラートに包んでみた」

「包めてねえ」

そもそもこのタイミングでそれを言うか、と宮地は心底機嫌が悪そうに私を見下ろす。挿入した直後にこんなことを言うのはちょっと空気読めてないかなって思ったけど今言わずにいつ言うのかっていう話になるわけで。そして話が逸れる前に話を進めると、やっぱり宮地の清志くんは私の中に収まりきらなくて、根元が埋まりきってない。

「“先っちょだけ、先っちょだけだから”状態だねコレ」

「ちょっとお前黙れ。もう喋るな」

「萎える?」

「それ以上無駄口叩くならガムテープかなんかで塞ぐぞ」

「あ、ごめん真面目に話すから待って」

私の真面目さなんて高が知れてる。私の大真面目は宮地にとってはふざけてる程度なんだろうけど。足を豪快に開いて宮地を咥えてる状態のまま喋る光景はかなりシュールだろうなあ。

「これは本当の意味で繋がってるとは言えないと思うんだけど」

「…よく真顔でそんな恥ずかしいことサラッと言えるな。あと意味が分からねえ」

「なので、ちょっと調べてみた」

「何を」

「宮地の清志くんを私の中に完璧に収める、つまり根元までずっぽりハメる方法」

「お前なあ…」

うわ、自分で言ったあとで恥ずかしくなってきた。なんだよ根元までずっぽりハメる方法って。アダルトビデオのタイトルか、エロ漫画の煽りか。でも私はこれがしたいんだよう!根元までずっぽり、宮地をしっかり受け入れたいんだよう!そんな私の発言に宮路は頭を抱えている。

「と、とりあえず実践あるのみということで…宮地、枕貸しておくんなまし」

「あーそれ好きに使え」

「あ、有難き幸せ」

腑抜けてしまった空気に自分の失言を後悔するけどしたところでどうしようもない。宮地は指差す方向にある枕を掴んで引き寄せた。その間にもじわじわと空気が白けていく。間抜けな言葉遣いで余計拍車がかかるけどもういいや。なるようになれ。腰の下に枕を差し込んで、下腹部を持ち上げる。そうすると挿入する側とされる側の角度とが合って、変なところに力を入れなくて済むから楽。って、ネットで仕入れた知識を頭の中で思い返しながら宮地のそれを更に咥え込むべく、そこを広げながら腰を突き出す。

「―んっ、」

ぐぐぐ、と明らかに私の中に入ってくる感触。少しだけ息苦しくなってお腹が窮屈になったのを感じて、調べたこのやり方で間違ってなかったんだと安心した。これで間違ってたら赤っ恥だもん。挿入されてる側の私には大して変化はないけど宮地はどうなんだろうと顔を上げた。…宮地は未だに頭を抱えてる。あ、あれ?

「宮地、どうしたの」

「悠、お前なあ」

はしたねえ、と言っていつもより眉間に深い皺を作って少し頬を赤らめてる宮地と視線がかち合った。初めて見る宮地の表情に胸と下半身がときめいた。

「み、宮地。今、私、すごいキュンってした」

「はあ?」

「どうしよう」

「どうしようって、何を…」

そこまで言って宮地はそのまま黙ってしまった。多分、私がとても欲情してるのに気がついたからに違いない。そしたら宮地も目の色を変えて、私の腰に手を添えて身を乗り出して来た。奥まで届くんだろう宮地のそれの感覚とか熱を想像して、足をもっと開いた。情の色が灯った宮地の瞳に、ゾクゾクする。


20130720
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