焼け爛れる痴情
※高尾双子姉夢主
※H25年7月21日は「Hな双子のオナニーの日」らしいので。
蒸し暑いのに窓もカーテンも閉め切って二人だけの密室を作り上げる。容赦なく太陽は照り付けるし気温も高くて暑くて仕方ないのに、どうしてこういう季節に限って人肌が恋しくなるんだろう。
「悠、悠こっち来いって」
「先にシャワー浴びたいんだけど…」
カーテンの隙間から差し込む眩しい太陽光で互いの位置を確認して、少しずつにじり寄る。互いに汗を吸ってぐっしょり湿っているシャツを脱ぎ捨てて、下着だけでベッドの上で向かい合わせになった。触れるか触れないかの、絶妙な距離を保ったまま和成が私の首筋に鼻を寄せる。
「やだ、臭いから嗅がないで」
「汗のにおいって、ムラムラしねえ?」
楽しそうにそう呟いて、くつくつと息を漏らして笑う。部活のあとで体力が残ってない癖して体の熱は上がる一方。途端にシャワーなんてどうでも良くなってしまった。
「あんまりしない」
「えー?」
「でも好きか嫌いかで聞かれたら好きかな」
特に和成のは。そう言いながら枕に背中を凭れて足を少し開くと、和成は私に覆い被さるようにしながらさっきと同じように首筋に顔を埋めた。和成の手は下着の中に潜り込んで、上下に動いてる。興奮してるんだ。
「早く」
「急かさないでよ」
ブラを外して自分の指で胸の先端を弄っていると、和成がうっとりとしながらもギラついた目で私を見下ろしていた。ツリ目の瞳の奥が灼けるように滾っていて、私が自分で自分の体を慰める様を舌なめずりしながら、見ている。
「悠ってば、エロいなあ…」
「和成も人のこと、言えないじゃん」
窮屈だと言わんばかりに下着を既に半分くらい下ろしている和成のそれが、しっかり勃起していて鈴口から透明な液が少しだけ零れそうになってる。見てたら我慢出来なくて、穿いてたショーツを脱いでずーんと重い感じのする下腹部に手を伸ばして、そっと表面を撫でた。
「足、もうちょい開いて」
「ん、ん」
言われるがまま左右に足を広げると、自然とそこが和成から丸見えになってしまう。でもそれがいい。自分でしているのを見られて興奮してるのは、私だけじゃない。和成のそれもさっきよりずっと大きく張り詰めてる。正直言うと、今すぐそれを咥えてしまいたかったけど如何せん体力が残ってない。欲求不満を解消するべく、自分の体で快感を貪る。胸から手を離して、両手で下半身を弄くり回す。左右に開いて中が和成に見えるように腰を突き出して、入り口を指で撫でる。
「ねえ、悠、誘惑してんの?」
「ん…。だったら、どうするの?」
「どうしよう」
ヤる気はあるのに、体がそれに追いつかないのって悲しいよな。和成はそう残念そうに言いながら開いた私の足の間に体を捻じ込んで、太ももを掴みながら手の中でいきり勃つそれを私のそこに擦り付けた。
「ひ、っ…!」
「あっつ…悠の体すっげえ熱い…」
和成のも、凄く熱い。ぴたりと隙間なく密着している私たちの性器がゆっくり上下に動くと、腰から背筋にかけてびりっと何かが走る。あまりの気持ち良さに足が反射的に閉じそうになったけど和成が強く押さえてるせいで身動き取れない。腰を突き出した状態のまま固定された上に敏感なところを熱いそれで撫で回されて、鳥肌が立つ。
「涎」
「え、」
「涎、出てる」
「う、うそお… あっん」
テンポよく陰部を擦られて一気に上り詰めそうになって、思わず体を仰け反らせた。そしたら和成が私の無防備な喉元に噛み付いて、一層動きを激しくする。和成、熱い。部屋が暑いのか私が熱いのか和成が熱いのか、全部もみくちゃになって訳がわからなかった。でも私の中でぱちんと何かが弾けて、それとほぼ同じタイミングでお腹に温かいものがかかる。
「悠…っ!」
和成の色っぽい声が、耳元で木霊した。
20130721