椿に捕まった殺し屋は控えていた部下に連行され体育館は静寂に包まれる。


「さて、後始末をしましょうか」


にこりと笑顔を張り付けて、マイクをつかむ。



「――――新入生の皆様、お騒がせして申し訳ありません。私、九頭竜千鶴の個人的騒動に巻き込んでしまいました。今後の学校生活では最上級の安全を九頭竜家が保障します。本当に申し訳ありませんでした」


ふにゃ、と申し訳なさそうな顔を張り付ける。
そう言う顔を作るのは私の得意技なんですよ、あは。


因みに安全はガチで保障されてますよ、今回以外は。
だって椿の空気の冷たさが今までの比じゃないんですもの。

あーぁ。

「ごしゅーしょーさま」

って感じですかねぇ。
笑いしか出てこないってこんな感じなんですかね。


ざまぁですよ。
九頭竜千鶴に、手を出す方が悪いんです。


「椿に色々吐かされるんでしょうね。生きていたとしても無事に人間としての原型を留めているかどうか、他のボディーガードさんたちと賭けましょうか??ふふっ、たぁのしみ」


え、性格が変わったって??

(だぁってこんな世界)
(少しくらい楽しんだってバチはあたらないでしょ)


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