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…おはこんばんわー。


前回のパニック大変申し訳ありませんでした。今回は、冷静に何時ものわたしでいたいと思います。


…はっ!!
何かに取りつかれてたみたいだ!!


「もー詩織ちゃん??おれのこと無視すんなー。ちょ、頑なにこっち見ないとかwwwwwwwwwもうwww腹www痛ぅいwwwwww」
「黙って草を刈れ、寧ろお前を刈れ」
「おれwww草とwww同レベルwwwwwwwwwww」
「草以下だよっ!!」



どうしてこうなった!!




***
事の始まりはテニス部のお手伝いから数日経った某月某日、普段通りに授業を受けお昼休みを伊織と過ごしていると、ざわついた空気が廊下から流れていた。
毎回跡部くんが伊織に会うためにウチのクラスに来るので今回もその類だろうと全く気にしていなかったけど、少しいつもと違うような気がした。


「あら、誰か来たんでしょうか??」
「ま、た…跡部、くんかな??」


先日の一件から興味を持たれてしまった自覚はあるから。
寧ろさっきから悪寒がしているから、忍足くんかもしれない。


「でも、跡部様ならもう少し騒がしくありませんか??今回は何か違うような…」
「…ひうっ!?」
「ど、どうしましたか詩織!?いや、今の声は永久保存で携帯の着ボイス決定ですけど!!」
「そ、それは…やめて、欲しい…かな??あの、ね。悪寒がね、する…んだぁ」


これは忍足くんじゃない。忍足くんはもっとこう、ねっとり??言葉で説明しにくいけど今感じた悪寒とはまた違った気持ち悪さなんだよ。


だから忍足くんではないし、跡部くんみたいにきゃーきゃー周りが破壊されんばかりの叫び声が聞こえない。
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