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side詩織


ドリンクを置いて二軍さん達用に作ったドリンクを取りに行こうとしたとき、今まで感じたことがないような寒気に襲われた。


その直後、ハーフパンツと踝ソックスの間にある素足が生暖かい感触に包まれた。


「ぃ、やぁぁぁぁぁあああああ!!」


と珍しく、珍しく(大事なことなので二回言いました!!)声を思いっきり大にして叫んだ。




あ、冷静に話してるけどあんまり冷静じゃないんだよ。


大嫌いとは言いすぎかもしれないけどまぁ、そういう対象のテニス部に囲まれてしかも個人的には近寄りたくないって思ってる人にね…。こんなことされるとついね、無意識にね!!














ふるぼっこにしちゃうんだ☆



目の前にはボロ雑巾のようにくたびれた忍足くん。そのボロ雑巾を踏みつけながらボロボロと瞳から涙を流すわたし。


あれわたし“ろく”くらいで「あの人と約束したから、あの人の前以外では涙を流さないって約束したから」とかシリアスぶってなかったっけ??


もうこれは無意識だから、感情とかじゃないの。いや忍足くんは気持ち悪いけど。


「う、ぅぅぅううううっ…っ」
「hshshshshshshshshshshshshshshshshshshshs」
「きーもーいーーーーーー!!!!」


全力で蹴った。



苦手とは言ったけど…


(この人は苦手を通り越して)
(大嫌いかもしれない!!!!)

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