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「では、よろしくお願いしますわ」
「う、ん」


いおちゃんが部室から出て行ってからわたしはドリンクを作るために粉を探す。レギュラーはもちろんのこと、二軍・三軍の分も今回だけはわたしが作らせてもらう。選手にやらせるなんてとんでもない!!


「お、あったあった」


一人きりだから普通に話す。別にわたし普通に話せないわけないからね。ちょーっと、とある事情であんな話し方してるだけだから。


「味、どーしよーかな??」


流石に味の調節を個人個人にするのは面倒だ。でも跡部くんはまだしも、向日くんがなー。ケチつけてきそう。嫌われてるもんなー。


「うーむ。ま、いっか!伊織のドリンク飲まなきゃいけないの助けてあげるんだから、文句なんて言わせなーいっと!」


そうと決まれば、急いで作らなければ間に合わない。それはわたしの元マネージャーとしてのプライドが許さない。


レギュラー陣にはボトルで、それ以外は申し訳ないけどにボトルタンクで。


袋を一気に開けて水を入れる。それから氷を適量。だいぶ薄くなってケチってるように思われるかもしれないけど運動中に適切だと言われている。
個人的な意見だけど、スポーツドリンクは少し水で薄めた方が飲み易い。甘ったるいんだよね、あれ。


「よし、完成」


まずはレギュラー陣のボトルをカゴに入れ、ついでにタオルもカゴに入れて持っていく。二軍・三軍用のはどうしようか。レギュラー陣の後でもいいかな??面倒くさい絡まれ方するの嫌だな。


「うーむ」
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