というわけでいおちゃんの案内で来ました、みんなの憧れテニス部の部室。


「ありえねぇだろこの広さ…」
「…あら、詩織何か言いましたか??」
「(フルフル)」


たかが、たかが!!(大事なことなので二回いました)中学生程度にこの整いきった設備はどうよ??お金の無駄遣いだよ、権力誇示したいんなら他でやれ。
レギュラー特権らしいが、これはひどいと思う。


広さは男子中学生が二十人程度なら楽に入れるくらい広い。しかしここはレギュラー専用の部室なわけで、七人しか利用しない。そして個人に与えられたロッカーも平部員に比べると倍大きい。


「えーっと、確かこちらに簡易キッチンがありますの。ドリンク作りはここを利用してください。ここにあるものは詩織のやり易いように使っていいと跡部様が仰っていましたわ。もしも足りないものがあるならいつでも言ってください。すぐに用意させますわ」
「…う、ん」
「…本当に申し訳ありませんわ。私どもの不手際で詩織を巻き込むなど、本来ならあってはならないことですもの。出来る限り接触しないように言っておきますので、今日一日宜しくお願いしますわ」


ぺこりと丁寧な姿勢でお辞儀をするいおちゃん。


「大丈夫、だよ。こういうの…別に嫌いじゃ、ないし」


いおちゃんに作らせるよりマシだし…、とは声に出さず笑う。
昔はね一人で百人分以上作らされてたこともあるんだよ。敏腕マネージャーと言われたわたしを舐めないでもらおうかな!!


「いおちゃんは、いおちゃんの…仕事、がんばれ」


ドリンクが作れなくても、洗濯が出来なくても…いおちゃんにはいおちゃんの役割がある。それでいいんだと思うんだよね。



「詩織が、私の応援を……」
「え、うん。応援し、てるよ」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!全力で頑張りますわ!!詩織の為に!!!!」




いや、テニス部の為に頑張りなよっ!!


(ついつい)
(キャラを忘れてツッコミしちゃった!!)


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