いつもと同じように鍛練をしてから、皆の朝食を作る。それから少しの間、三成と二人で鍛練をする。一刻ほど休憩をとりながら三成と刑部、たまに秀吉と半兵衛と話をする。

昼は女中の作った食事をとり、再び鍛練に戻る。お八時になれば、気分によって団子を作ったり南蛮の焼き菓子をつくったり、と適当に作って皆でお茶を飲む。お腹が一杯になったところで、大阪城の一番日当たりがいい場所で昼寝をする。

一人で寝ようとするとほぼ百パーセントの確率で三成が拗ねるから、三成を誘って一刻半ほど睡眠をとる。目を覚ますといつも薄紫の掛けものを掛けられていて、ほんのり幸せな気分になってから夕食の支度。

あまり食べない半兵衛や三成や刑部が食べやすいように見た目も鮮やかで、栄養バランスもばっちりな夕食を談笑しながら食べて。お風呂に入って、今日も平和な一日だったなと思い出して眠る。

そんな毎日。


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「いっやー平和だねー」
「急にどうしたんだい慶次くん?ついにボケが始まったのかい、お疲れ様」
「…半兵衛って実は俺のこと嫌いだろ…」
「まさか?」

その即答具合が嘘っぽーい。なんて二人で真っ黒な腹の探りあいをする。やだなぁ、探っても真っ黒なものしか出てこねぇよ、はんべちゃん?

むしゃむしゃと俺特製、野菜団子を咀嚼しながら三成が俺に尋ねた。

「慶次、貴様の前の世はおなごだったと言っていたな?」
「んぁぃ?なに急に。そうだけとなんか不都合あった?」

本当に急だな。まぁ、三成の話に脈絡がないことはたまにあるし。半兵衛との素敵な真っ黒な腹の探りあいをは中断されるからいいんだけどな。

「慶次くんがおなごだなんて信じられない話だよね。たしか棗、だっけ?」
「ひっで(笑)一応今よりかは女の子してましたからー」

「どのようなおなごだったんだ?今の貴様からそれを連想しようと思っても、絶対に出来ぬと保証出来る」

え、なにそれ。地味に傷付くんですけど…。

「かっわいい女の子だったに決まってんじゃーん!こぉーんな短いスカート履いてー、髪は今くらいの長さでさらさらだしー、料理出来るしー」

スカートは膝上十五センチ以上の超ミニスカだぜー。

「しかも、気配り上手で可愛いし!スタイルいいし、声も可愛いし、頭いいし、もう完璧だったんだz「ヒッヒ、嘘はいかぬぞ慶次」ぎ、刑部っ!?」


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