依存と共存 | ナノ






なんやかんやあって第2Q。
え、ハショリすぎだって??私に実況スキル求めないでよ。


…はぁ、とりあえず産業で。


火神くんがゴール壊して
全面コート使用
テツヤくんが黄色のマークなう!!


だよ。
これ以上の説明はしません!!



まぁ今の黄色に対してなら有効なんじゃないかな。
意表をつくって感じで。


止めるんじゃなくて獲る。
平面はテツヤくんが、高さは火神くんが、今とれる最高の手段だと思うけど。


「っちっ…!」


「テツヤくんあぶないっ!!」


静止の声むなしく熱くなった黄色の腕が後ろにいたテツヤくんの頭に直撃した。


ピピピピピピッと高い笛の音がして「レフェリータイム」やら「救急箱」やら聞こえるけど私は動けなかった。


フラフラすると言って倒れたテツヤくんをみて、言うことを聞かなかった体がはじかれたように動き出した。


「テツヤくん…っ!!」
「月先輩、スイマセン…」
「謝んないで。りっちゃん、テツヤくんはもう出せないから他のメンバー考えて!!他の一年は救急箱の用意とベンチ開けて!!」


目の前で血を流すテツヤくんが思い出したくない昔の記憶にダブって吐き気が止まらないけど、そんな物も気にならないくらい私はパニックになってたんだと思う。


消毒液と包帯を取り出して治療をする間も手の震えは止まらなくて、気を抜くと涙が溢れそうだった。


「先輩、ボクは大丈夫ですから…」
「大丈夫なわけないでしょ…っ。手当は終わったから、横になってて。もう…無茶ばっかりするんだから、心配かけさせないでよ…」


すこし血で変色した水色の髪を梳くように撫でる。


怖いんだよ、馬鹿。






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