依存と共存 | ナノ






「それではこれから誠凛高校対海常高校の練習試合を始めます!!





…や、あの…だから始めるんで…誠凛、早く五人整列してください」
「あの…います五人」


「「「……おおぇ!!??」」」


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テツヤくんまじ影薄いよね。慣れたらそうでもないけどなぁ??
まぁ、今海常のほとんどの人がテツヤくんを見つけられないのならミスディレクション有効!!ってね。


試合が始まってりっちゃんが相手選手を視る。
少し冷や汗かいてるし、何考えてるのか手に取るように分かる。


二人だけの力だけじゃ無理かもねー、言わないけど。


「っし!!んじゃまず一本!!キッチリいくぞ!!」


と幸さん。
近づいているテツヤくんに全く気が付いていない様子だ。


幸さんに気付かれることなくボールをスティールした。


「もう少し…」
「え、何言ってるの月」
「何にもないよ??」


テツヤくんは相変わらずドリブルおっそいなぁ。
幸さんにパスする前に取られちゃうよー。


火神くんにボールが渡り、言い方は悪いけど馬鹿の一つ覚えのようにダンクを決める。


バキッと小気味のいい音が鳴り、地面に降りた火神くんの手には普通ならあり得ないものが掴まれていた。


「お、おお??」
「「「「「おおおぇぇぇぇ!!!!??ゴールぶっ壊しやがったぁぁ!!」」」」」

「あっぶね、ボルト一本錆びてるよ…」
「それでもフツーねぇよ!!」


「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやべぇwwwこ、これはwwwwツボったwwwwwwwwwwwwwファーwwwwwwwwwwww」
「笑いすぎっスよ!!」


「にゅふふー、これでおけーっ!!」
「…どういうこと??」
「柚葉先輩が笑わせろって言ったから火神くんに全力でダンクしろって言ったのーwwwかなり古いものだったし火神くんのパワーならいけるかなーってwwwww」
「笑いすぎよ…はぁ」


ただ私は火神くんけしかけただけだもん。


ダンクでもしてゴール壊せば全面コート使えるかもねぇって。


本当に壊せたし、武内監督のギャフンの顔も見てたし、柚葉先輩の笑いもとれたし…。一石三鳥だね。


さぁ、これから攻撃開始!!


どうせなら勝っちゃうくらいのキセキ見せてみて欲しいかなぁ??






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