依存と共存 | ナノ
「…な、なんでここに!?」
「いやー次の相手誠凛ってきいて、黒子っちが入ったの思い出したんで。挨拶に来たんスよ。中学の時一番仲良かったしね!!」
「…フツーでしたけど」
「ヒドッ!?」
ふはっ、ざまぁ!!
「…あれ??七瀬サンじゃないっスか!!」
「しね、息するな、誠凛にくんな、誠凛の部員に話しかけんな。クズが移るんだよ、しね」
「もう、相変わらずっスねぇ。そんなんじゃモテないっスよ??」
「おーきなお世話だよデルモ。相変わらずなのはアンタだろ。っス、っス煩いんだけど」
「この程度で煩いって、日常生活大丈夫っスか??あ、アンタじゃ無理っスよねー。生活力ないし」
「やだ、アンタ私のストーカーなわけ??気持ち悪い」
「今をときめく人気モデルにひどい言いぐさっスねぇ。オレのファン敵に回しちゃ生きていけないっス、ざまぁ」
「…よし顔面ぶっ潰す!!」
右手にカッターとコンパス、左手に先の尖った鉛筆とハサミを持って攻撃態勢に入る。
「大丈夫だよぉ、上手く剥いで上げるー。それヤ○オクで売ればマイナーな趣味を持つ人に高く売れるんだ…お小遣い稼ぎにちょうどいいね」
にこりと笑った私の目の前をすごい勢いでバスケットボールが通り過ぎた。
え、かすったんだけど…。
「った〜、ちょ…何!?」
「せっかくの再開中ワリーな。けどせっかく来てアイサツだけもねーだろ。ちょっと相手してくれよ、イケメン君」
「「火神!?」」
「火神君!!」
「えーそんな急に言われても…。あーでもキミさっき…。んー」
考え込むようなしぐさをして、ネクタイを緩める。
「よし、やろっか!!いいもん見せてくれたお礼」
「……!」
「…まさか、ねぇテツヤくん」
「えぇ…」
「もう!!」
「りっちゃん…」
「マズいかもしれません」
「え」
嫌な予感は当たるというもので、黄色はさっきの練習中の火神くんのした技をそっくりそのまま真似て見せた。しかも威力は格段に火神くんより上。
たった一年。あんなことがあったのに、コイツは力を蓄えていたんだね。
『キセキの世代』…やっぱり天才サマだね…。
「んーこれはちょっとなー・・・」
「「??」」
「こんな拍子抜けじゃやっぱ…挨拶だけじゃ帰れないっスわ。
やっぱ黒子っちください。
海常〈ウチ〉おいでよ、また一緒にバスケしょう」
「「「……なっっ!!??」」」
「マジな話、黒子っちのことは尊敬してるんスよ!!こんなところじゃ宝の持ち腐れだって!!ね、どうっスか??」
「…そんな風に言ってもらえるのは光栄です、丁重にお断りさせて頂きます」
「ブッファwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
吹いた、全力で吹いた。
三話目からキャラ崩壊だよ。元々安定してないけど。
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