大好き、だよ(月と伊月)


「…んぅ。あれ…、ここ」


目を覚ますと体の節々が痛かった。
最近忙しすぎてまともに睡眠をとれていなかったせいか、いつの間にか屋上で寝ていたようだった。


「う、わー。余裕で5時間目始まっちゃってるし…。サボり決定だね、これ」

うーむ。
しかもコンクリートで寝ていたせいで体が固まっちゃってるし…。


「ん、なんで学ランがかかってるの??誰のなんだろ…」


秋も深まって寒い中で寝ていたのだから風邪をひかないように誰かが掛けてくれたんだと思うんだけど、掛けてくれた本人は寒くないんだろうか…。
いや、ありがたいんだけど。


「名前とか、書いてないよねぇ。ま、掛けてくれた本人は分かっているだろうし、ここで待ってたら取りに来るでしょ」


ありがたく使わせてもらいます。


「それにしても、懐かしい夢だなぁ…」


たった一年と少し前なのに、夢に見るなんて情けない


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