こっちで私を拾ってくれて、何も知らない私にイチからどころかゼロから教えてくれて、いちいち私を気にかけてくれる人。
が、今日も朝から走り回っています。
「や、山崎さん大丈夫ですか…?」
「平気だ、気にするな」
廊下を行き来する山崎さんの顔色は、朝に比べると相当蒼白く見える。
それに足下も何だかおぼつかない。
確か今日は非番じゃなかったっけ…と、誰かが言っていた言葉に首を傾げながらまた歩いていく彼の背中を見送った。
「沖田さん、お茶持ってきました」
「あ、そこ置いておいて」
何かの本を手にしながらニヤニヤした笑顔を私に
皆の部屋にお茶を運ぶ。
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