浅羽くんと一緒に帰った金曜日。その事を考えながら布団に入るとドキドキしてきて中々眠れなかった。気付いたら寝てたけど夢にも浅羽くんが出てきて、夢の続き見れないかなって目を瞑ってみたけどやっぱり寝られなかった。けど休みだから布団から出たくなくて、ゴロンとしながら携帯を触る。
今日は何しようかなーって考える。特にやりたい事ないし、行きたいとこないし、っていうかそもそもあんまりお金もない。とりあえず宿題して、テレビとか、録画したままの番組とか見ようかなぁって計画。この引きこもり生活なんとかできないのかな…とは思うけどどうしようもない。仕方ないよね、人間って突然変われるものじゃないしね。



「むーー!暇なら買い物行って欲しいんだけどー!」



なんて、聞こえてくるお母さんの声。面倒だなぁ…って、思うけどお母さん怖いから「わかったー」って返事。起きる時間が遅かったからか、外はもうめちゃくちゃ明るい。取り敢えず出掛けられるくらいの服に着替えて身だしなみを整えて、鞄に携帯と財布を入れて部屋を出ると、おつかいを頼まれた。乾電池と牛乳と、豆腐二丁とそれからパスタ。あと適当にお菓子とかアイスとか買っていいよって言ってくれたからおつかいもいいかな!なんて。まぁそれを待ってたんだけど。
意気揚々と家を出て近くのスーパーまで歩く。今日も天気がいいなぁ、って青空を眺めながらのんびり、まったり。スーパーに着いたらお母さんに頼まれたものをカゴに入れて、それからご褒美のアイス見に行く。せっかくだから高いやつ買っちゃおうかな、と意気込んでアイスのコーナーに向かう。



「あ」

「あっ…こんにちは」

「こんにちは」



アイスのコーナーには、二人仲良く並んだ浅羽祐希くんと浅羽悠太くんがいた。二人共アイスで悩んでいるらしく、その姿はなんだかとても可愛く見える。前も言ったかもしれないけど、この二人って本当に仲良し。



「むむむさんもアイスですか」

「そうなんです」

「おつかい?」

「うん、おつかい。二人も?」

「やればできる子ですから」



胸を張ったのは浅羽祐希くんで、あ、こんな人なんだってちょっとイメージが変わる。


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