今日は球技大会。
怪我人も数人出てて、朝から保健委員としても大忙し。
バスケットも何とか一回戦、二回戦共に突破して、後は三回戦と準決勝と決勝。
クラスが多いから自然と試合数も増えて大変だ、ほんとに。(もうヘトヘトです)
「むむむさーん、こっちいいー?」
「はいっ」
「あの、バレーのスパイクが頭に当たっちゃったんですけど…」
「あ、はいわかりました…」
一年生の男の子。
バレー部じゃないんだけど、男子生徒が打ったスパイクが頭に直撃したらしく座り込んでいる。
大丈夫?って近寄っていくと意識はちゃんとあるらしい。
自分より高い身長だけど、とりあえず肩を貸す感じでその子をコートの外に出す。
ふらふらでちょっと危ない。
「先生呼んでくるね」
と、そんな感じの仕事もこなしながらどうやら次は私の試合らしい。
呼ばれて青色のゼッケンをつけてコートに入る。
みんな身長高いしうまいからほんとに大変なんだけど、須藤ちゃんとか他の子の活躍により三回戦も無事突破。(一応私も何本かシュートは決めてます)
「あと2試合もあんの…」
「もう疲れたよねぇ」
「帰宅部にはつらいよ、もう3試合もやってんだよ?疲れも取れないってこれ」
「休憩短くなってくるしね」
三回戦までくると試合数も減ってきて、試合の間隔も段々短くなってくる。
幸いこれからお昼の休憩が入るからなんとかなりそうだけど。
教室でゆっくりご飯。
疲れ取れるねーとか、何か今青春してる気がする!なんて笑いながら話す。
「次準決勝なんだって?」
「あ、うん」
「一緒に食べていいですか」
「いいけど弟たちは?」
「今はライバル同士ですから」
「いや俺等もう敗けてるから」
隣の机に座った塚原くんと悠太くんも一緒にご飯を食べ始める。
なんか不思議な気分。
変な感じ。
一回戦目に当たった祐希くんたちのクラスに敗けたらしくて、しばらく暇してたんだって。
「優勝できんじゃねーの?」
「それは無理かなぁ」
「どうして?」
「知ってるでしょ?1組バスケ部員で固めてきてるんだから」
「ああ…そりゃ無理かもな」
お弁当を食べながらそんな話。
喋りながらゆっくり食べ過ぎたせいか、食べおわる頃には休憩の終わりを知らせるチャイムが鳴っていた。
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