うちの海賊船には3人の女性船員がいる。みんな大事な仲間だ。
まず一人は航海士であるナミさん。ナミさんはそこらにいる航海士なんかよりもずっと海の事を知っていて、スタイルも良くてオマケに可愛い。しっかり者で、まぁ金にゃ厳しいがおかげで貧乏海賊団なりになんとか遣り繰りも出来ている。そして強い。心も体もそこらの男なんかよりずっとたくましいんじゃないだろうか。そんなところも素敵だ。
そしてもう一人がロビンちゃんで、彼女は歴史考古学者だ。最初は怪しさ満点だったが今じゃすっかり馴染んでいて、落ち着いた大人な意見や知識を提供してくれる。最年長だが彼女の色気やスタイルは並大抵のもんじゃねェ。悪魔の実を食った能力者で実力はピカイチ。クール、だが一方でルフィやチョッパーと遊んでいる場面を見るとその遊び心もまた素敵。麗しき美女とは彼女の事と言っても過言ではないだろう。
そして最後のもう一人は、



「これでいい?」

「あァ、じゃあこっちも頼む」



俺のとなりで林檎を刻む彼女、むーちゃんだ。彼女は見た目的には綺麗よりも可愛い、だがずば抜けているわけでもなく一般的な顔立ちやスタイルをしていると思う。うちの船員にしては無口で内気。戦闘や海の知識はほぼゼロで、海賊船に乗っていること自体が不思議な存在だ。異世界から来たらしく正直信じていいのかわかんねェが、今さらそんな事どうでもいい。



「そうだむーちゃん、さっきの島で美味いイチゴが手に入ったんだ」

「イチゴ?」

「あァ、デザートにはまだ早ぇが一つ食ってみるといい」



袋に詰めたままのイチゴを一粒取り出して軽く水で洗う。小粒だが艶々で粒も綺麗に並び真っ赤なそれは、見るだけでいいものだとすぐに分かる。果物屋のマダムが気前よく持たせてくれたものだ。
野菜と包丁で両手が塞がる彼女の口元にそれを持っていくと、一瞬驚いたように目を見開いて軽く目を伏せた。ロビンちゃんや特にナミさんにならブッ飛ばされそうなもんだが、彼女は恥ずかしがるようなそんな可愛い反応を見せてくれる。それが可愛くてつい、こんな摘まみ食いをよくさせてしまう俺は彼女に相当甘い。



「どうだ?」

「ん、あまい…美味しい」



彼女の存在は、いつの間にか当たり前のものになっている。戦えなくても、誰かより優れた部分がなくてもそんなの関係ない。ただそこで笑って認めてくれるだけで、彼女が居てくれてよかったとそう思わせてくれるのだ。
ニコッと笑って見せた彼女に俺も大満足。デザートにはこれを使って何か美味いもんでも作ろうと決めてもう一粒彼女に差し出した。頬に詰め込むその可愛い仕草に胸がキュンと高鳴った気がした。



まるで小動物の動き

(そういや彼女は歩幅も狭い)










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無理矢理すぎてワロタww


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