もうすぐ昼休みが終わる。
せっかくの昼休みは生徒会の用事があってほとんど潰れた。
面倒臭ぇ、溜め息が零れる。
いや生徒会入ったの俺の意思だけどさ、なんて考えながらダラダラ廊下を歩くとどこからか悠太が現れて俺の隣に並んだ。
次の授業なんだっけとかそんな話をしながらやけに長く見える廊下を歩く。

あと二時間で学校が終わる。
そういや祐希は部活行ってんのか?なんて考えてると、ちょうどそいつが目に入った。
誰かと話してるらしい。
相手は女子で、アイツにしては珍しいとか思ってたら俺も最近よく話す女子だった。
ぼーっと眺める。
へぇアイツら仲良くなったんだ、とかそんな思考を巡らせてると一瞬祐希と目が合った気がする。
アイツは無表情だとかよく言われているし俺もそう思うが、もう十何年も一緒にいるんだからさすがにわかるようになってきた。


( ――― もしかしたら )


それはあくまで、もしもの話だけれど。



「あ、悠太だ」

「はいはい」



抱き付いた祐希が悠太に甘える。
視線を戻した先にはもうむむむはいなかった。



もしかしたら、の言い訳

(全ては"もしも"の話)










―――――
視点が要だけど内容が祐希だから誰夢にするか凄く悩む。


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