彼女は僕と同じ事務員で、だけど僕と違って何でもできる。人を見下すこともなくみんなを笑顔で受け入れてくれる、その器にみんなが惹かれていく。ドジだドジだと言われて敬遠されがちなこんな僕とのことも笑わずに見守ってくれて、大丈夫ですかって助けてくれて、笑顔でお茶いれましたお疲れ様ですって、そのたびに嬉しくなって胸がきゅんとなる。
そんな彼女に話し掛けるのは、なんだか少し勇気がいる。恐いとかそんなんじゃなくて、純粋に緊張してしまうから。いつもドジばっかりで迷惑ばっかりかけてるから、いつ嫌われてもおかしくなくて、だから、…本当はちょっと怖いのかもしれない。何度も入れ直したお茶と茶菓子を乗せたお盆を持って、事務作業を行う彼女にそっと近付いていく。いつも失敗しちゃうから溢さないようにゆっくり慎重に、落とさないようにお盆をぎゅうっと握り締めて。



「あ、あの……っ……」



そっと顔をあげた彼女はクスッと笑い、その笑顔に動揺した僕は足元に散っていたプリントに足を滑らせ彼女が頑張っていた仕事にまでお茶をぶちまけていた。



緊張に裏返る声

(それでも怒るより僕の心配をしてくれる彼女が―――)










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やっちゃったまさかの初RKRNまさかの小松田\(^^)/土井先生かきたい\(^^)/


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