修学旅行を終え、次にやって来たのは体育祭。
三年生になった今、もう最後の体育祭だと思うと少し寂しいような気もする。
今は皆で参加する競技や役割分担を決めているところだ。



「岬ちゃん何出る?」

「どうしよっかなー。何でもいいんだけど、借り物とか楽しそうじゃない?」

「あ、いいねぇ楽しそう!」

「じゃあ借り物と…もう一個くらい出なきゃ駄目かなー」

「うーん…競技多いからわかんないね」



競技は結構沢山あって、1人1つじゃ少し人数が足りないかもしれない。
借り物は私と岬ちゃん二人共出られることになって、あと残ったのは障害物競争とムカデリレー、それから全員リレー。
結局私が障害物で、岬ちゃんは足が速いこともあって全員リレーに出ることになった。



「サボれないかな体育祭」

「えぇ…最後なんだから頑張ろうよ」

「そうなんだけどねぇ」



岬ちゃんはあんまり乗り気じゃないらしい。
体育祭は赤組・青組・黄組に分かれて色別対抗で競い合うんだけど、私のクラスは青組になった。

まだ決まってないところはいくつかあったけど時間が無くなって、休み時間とかに各自で決めてくれとのこと。
毎年、旗や応援グッズを作ったりして結構本格的な体育祭になっている。



「私、去年の体育祭のこと全く記憶にないんだけど」

「私もあんまり覚えてないかも」

「覚えてることと言えば、浅羽が格好良かったことくらい?」

「…やめようよそういうの…」

「ごめんごめん、」



あはは、と笑った岬ちゃんに私は盛大に苦笑いで返すしか出来なかった。
まぁ今年も色々ありそうで、楽しい体育祭になりそうな気がした。


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