※ショタ静雄




仕事の都合で近くに来たものだから、ついでに何となく池袋をぶらりとしてみた。
あわよくばシズちゃんに会えるかなあなんて期待も半分、確信も半分。
でも残念なことに目的の人物には会えず終いで、しぶしぶ駅へと向かう俺の足取りは重い。

恋人関係になる前は、俺を見かけるたび律儀に毎回噛みついてきてくれたものだから今よりも遭遇率が半端なく多かったのだけど。
付き合い始めてからは、以前みたいに喧嘩をふっかけてくることは無くなったうえに池袋で俺を見かけても照れ臭いのか何なのか全く寄りついてきてくれなくなったから、約束を取り付けるか家に押し掛けでもしないと会う機会が全くといっていいほど無い。
恋人だというのに気が付けば1ヶ月以上会っていない、なんて事態もザラにある。
ちなみに今はシズちゃんと最後に会ってから18日目。記録は未だ更新中。

会いたいなら自分から会いに行けばいいじゃないか、とも言われそうなものだけどやっぱり俺からばかり、というのは少し気が引ける。
たまにはシズちゃんのほうから、会いたい!とか抱いて!とかそんな可愛いおねだりがあったっていいものじゃないか、そうそうこんな風に俺の腰にギュッと抱きついてきたりして……って、


「え?」


いつのまにやら感じる腰への違和感に視線を落とすと、そこには背後から俺にギュウと抱きつく子供の姿。
身長的に12,3歳といったくらいだろうか。
柔らかそうな栗色の髪に隠れて顔が見えないが、どちらにしろ俺にこんな幼い知り合いは居ない。
かと言って、見知らぬ子供に懐かれるほど愛想のいい人間ではないことも自覚している。
じゃあ、誰だこの子は。


「ちょっと君…急に何なの?お兄さんこれでも忙しいから迷惑なんだけどなあ」
「…………」
「もしかして迷子?なら、俺じゃなくてそこらにいる警官さんにでも…」
「……いざや、どうしよう、おれ…」
「え?」


何で、この子俺の名前を知ってるんだ?
首を傾げたのも束の間、少年がふと今まで俯きがちだった顔をあげたことにより、俺は目を見開いた。
まさか、そんな。


「シ、ズちゃん…?」








いきなり幼児化してしまった恋人の姿に驚きは隠せなかったがずっと呆けているわけにもいかず、とりあえず向かった先は俺のマンション。
波江さんはとっくに帰っていた時間だったので遠慮なくシズちゃんを部屋に上げて、ソファに座らせた。
戸惑っているのはシズちゃん自身も同じようで、先程から約10分ほど体勢も変えず深刻な顔をして床とにらめっこをしている。
少しは落ち着くだろうか、と用意したホットココアを手渡すと、俺と目を合わせたシズちゃんの表情が微かに綻んだ。


「…サンキュ」
「いえいえ。…ところでさ、聞いてもいいのかな。何でそんなことになっちゃったの?って」
「俺も、わかんねえ」
「…だろうね」


シズちゃんの話によると、こうだ。
仕事が終わって家に帰ろうと道を歩いていると急に呼吸が苦しくなって、思わず路地裏に駆けこんで息を整えているとみるみるうちに体が縮んでいって、こんな姿になってしまったのだと。
どうすることも出来ずにそのまま途方に暮れていたところに偶然俺が通りかかって、思わず抱きついてしまった、と。

少しは頼りにされているのだろうか、という事実に思わず嬉しくなってしまうけど、きっとそこに通りかかったのがセルティだろうとドタチンだろうと知り合いであったなら誰だろうとシズちゃんは同じ反応をしただろうな、と思うとちょっと複雑だ。
でもシズちゃんのピンチに偶然とはいえど駆け付けたのが俺ということが、重要なんだよこの場合。
さすがは恋人。言わずとも愛のテレパシーを受信する俺のシズちゃんアンテナ超グッジョブ。


「このまま元に戻んなかったらどうしよう、おれ…」
「まあ、俺からは何とも言えないけど…。暫くは様子を見るしかないね」


ポンポン、と頭を撫でてあげると栗色のふわふわの髪が揺れた。

こうして見ると、いつものシズちゃんとのギャップに正直戸惑う。
俺が初めて会った時はシズちゃんはもう既に金髪だったし、身長だって俺より一回りは大きかった。
なのに今の彼は、肩も頼りなげで細いし体だってどこもかしこもぷにぷにしていて柔らかそうだし、細いのはもともとだけど今は明らかに幼い少年の体つきをしている。
それに加え、突然の出来事に不安そうに瞳を揺らしている憂いを帯びた表情が相乗効果となって、不謹慎と分かってはいるけど俺の中にどうしようもない衝動が湧き起こる。


「…ねえ、シズちゃん、ちょっとした好奇心なんだけどさ」
「なんだよ…って、ぅわっ」


落とさないようにシズちゃんの手からココアのカップを取り上げると、その小さい体を思いきり抱きしめた。
いつもは身長差のせいで抱きしめるというよりは抱きつくみたいな体勢になってしまうのに、今のシズちゃんの体は俺の腕のなかにすっぽりと収まる。
ちょうど俺の肩のあたりに位置しているシズちゃんの髪に鼻をうずめると、シャンプーのいい匂いがした。


「おい、いざや…?」
「…どうしよう、何かムラムラしてきちゃった」
「は?なに言ってん…、ぉ、いっ!」


ただ抱きしめたかっただけなのに、こんなにシズちゃんを身近に感じてしまうと近頃会っていなかったせいもあり、どうしても体が昂ぶる。
ゆるく勃ちあがってしまった俺自身に気付いたのか、少し頬を染めながら離れようとしたシズちゃんの腕をつかみ、下着をズラすと、いよいよ焦ったように胸をどんどんと叩かれた。


「なっに、考えてんだ、おまえっ…!」
「俺はいつだってシズちゃんのことしか考えてないよ」
「だまれ!あほか!」
「シズちゃんが聞くから答えたげたのになー」


きっと力いっぱい抵抗しているのだろうけれど、シズちゃんと言えどもやっぱり子供の力。
いつものシズちゃんの全力投球の暴力を受け慣れている俺にとっちゃ、こんな抵抗は訳も無い。
脱がせた下着から現れた性器に指を這わせると、シズちゃんがひっと悲鳴をあげた。


「やっぱり、小さいなあ…はは、まだ毛生えてないんだ」
「い、ざや…やめっ…あ!」
「こんなに小さくてもちゃんと感じるみたいだね」


片手に収まってしまうほどの大きさしかないそれを、扱いたり撫でたり摘まんだり。
ぐちぐちと厭らしい音をたてながら弄っていると、先走りがトロトロと溢れ出してくる。
それを指に絡めて尚も弄り続けると、声が抑えられないのかシズちゃんの口から喘ぎ声が漏れ始めた。
いつもとは違う高めの声に、自分で思っていた以上に興奮してくるのが分かった。


「あん、やっ、あ、…ふっん、や、だぁ…っ!」
「やだじゃないでしょ?いっつもしてることじゃない」
「だっ、って…こんなっ…、あ、あぁっ」
「ふふ、かーわい」


着せていたTシャツをぐいっと捲り上げると、小さなピンク色の乳首が現れる。
性器を弄る手はそのままに、空いた左手で片方の乳首を摘まみあげるとシズちゃんの口から甲高い声が漏れた。
指の腹で挟んでこすったり、押し潰したりと好き勝手に弄っていると、次第に硬度を増してくる。
子供だろうと何だろうと感度は変わらないんだな、なんて下世話な感想を浮かべつつコリコリと弄り続けているとシズちゃんがもじもじと体を揺らした。


「どうしたの?」
「んっ、な、んでもねっ…あっ、ん」
「もしかして、こっちも弄ってほしいのかな?」
「あっ!や、ちがっ、ちがうっ…!」


こっち、とほったらかしにしていたもう片方の乳首をピンと指で弾くとシズちゃんがぶんぶんと首を振った。
否定したって、バレバレなんだけどなあ。
我慢しようとしても浮かんでしまう厭らしい笑みをもう抑えようとせず、シズちゃんの乳首に顔を寄せる。
硬くなってツンと立ちあがっているそれに舌を這わせると、シズちゃんの背がしなった。


「ああぁっ、やだ、やだぁっ…!んぁっ、あっ」
「うそつき。きもちいくせに」
「あっ、しゃ、べんなっ…あん、あっ!」


乳首を口に含んだまま返事をすると、シズちゃんがいやいやと首をふる。
でも喘ぎながら拒否されたって、俺の都合のいい頭は「もっとして!」と言っているとしか解釈しないよ、シズちゃん。
これは期待に応えないと!と、口に含んだ乳首を舌で舐めたり突いたり時には歯で甘噛みしたりを繰り返していると、絶えず漏れているシズちゃんの喘ぎ声がだんだん切羽詰まったものに変わってきていることに気付く。


「あ、あぁ、はっ…、や、あぁっん、あっ!」
「シズちゃん、イキそうなの?」
「んぅ…、やだ、いざやぁっ…もっ、やっ、」
「うん、イっていいよシズちゃん」


仕上げとばかりに、性器のさきっぽをぐちぐちと親指で擦るとシズちゃんは甲高い悲鳴を上げながら達した。
手の中に吐きだされたシズちゃんの白濁を、口元へと持っていきぺろりと舐めてみる。
心なしかいつもより甘い味がする気がした。

ふと視線を感じて目をやると、シズちゃんが信じられないといった表情で俺を見ていた。
見開かれたその目にみるみるうちに涙が溜まっていき、とうとう抑えられなくなった涙がボロリと零れ出したのを皮切りにシズちゃんの顔がぐしゃりと歪む。


「お、まえっ…なに考えてん、だっ…!おれ、しんけんにっ…なやんでんのに…!」
「ゴ、ゴメン、シズちゃんがあんまり可愛いから俺の理性がさ…」
「おまえの理性なんて、あってないようなもんだろう、がっ…!」
「よ、よく分かってるじゃない…」


ぐすぐすと鼻を啜るシズちゃんの姿に流石の俺も罪悪感を感じる。
いつもなら泣きじゃくるシズちゃん萌え!とか何とか外道極まりない感想を抱くことも無きにしもあらずだけど、今のシズちゃんは幼い少年の姿。
さすがに子供の涙に興奮するほど俺の性根は腐りきっていないようだ。
明日とりあえず新羅に相談してみよう?と頭を撫でながら必死に慰めるとようやくシズちゃんは泣き止んだ。
涙を拭いながら鼻を啜るその姿を眺めていると、とてもじゃないけど「続きしてもいい?」なんて空気を読まない発言は出来そうもない。
興奮しきった自身をどう慰めてやるか途方に暮れて、俺は絶望に満ちた溜息を吐きだすのだった。









幼児化が書きたかっただけなので、どうしてこうなったとか詳しい説明は潔くポイ!です。(同人的お約束だよ!)



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