「さあ今夜も始まりました、紀田正臣のしゃべくりナイト!パーソナリティーはお馴染み、今まで泣かした女は数知れず平成のスナイパーこと紀田正臣です!」 「何かいきなり始まったけど、ツッコミ待ちなの正臣?」 「今夜は特別に素敵なゲストもお呼びしています!まずは、エロ可愛いでお馴染み巨乳に眼鏡とまるで萌えを具現化したかのようなこの方!」 「あっ…、そ、園原杏里です…」 「いいよ園原さん気ぃ遣わなくて!?変にノらなくていいからね!?」 「いやん、かーわーいーいー!杏里ちゃんエロ可愛いー!さてお次はこの方!えーっと…何だ…うーん…わり、良い紹介文思い付かなかった!」 「投げやりすぎるよ!あ…えっと、竜ヶ峰帝人です」 「本来のゲストはこの2人だけのはずだったんですが、何故か飛び込みであと1人増えてしまいまして。何かもう面倒くさいんで、自分で自己紹介して下さーい!どうぞー」 「こんばんは、素敵で無敵な情報屋さん、折原臨也21歳です」 「わあ、うっざーい!盛大にサバ読むの止めてくださーい!死ねばいいのにー!」 「ふふ、相変わらずだねえ紀田くんは。でも大丈夫だよ、俺はそんな紀田くんでも愛してあげられるからね」 「……………うっぜ」 「あああ正臣、素に戻っちゃってるよ!笑顔笑顔!」 「おっといけない!俺としたことがあまりのウザさにキャラ作りを忘れるとこだったぜぇ〜。お見苦しい所をお見せ致しまして申し訳ございません!」 「はは、紀田くんは、うっかりさんだねえ」 「うっさい死ね!」 「正臣、笑顔で言えばいいってもんでもないしこれラジオなんだったらその笑顔伝わってないから意味ないよ」 「あの…喧嘩は…よくないと思います…」 「あっ違うから杏里、これ喧嘩じゃないから。この人死ねって言われると嬉しい人だから」 「何なのその唐突なマゾ設定やめてくれる。でもまあ君がそんなプレイを好きだと言うなら俺は甘んじて受け入れるよ」 「臨也さん、いつになったらトラックに轢かれて死ぬんスか?」 「正臣、そろそろこれ読まなきゃいけないんじゃないの?お便りとか用意されてるけど」 「あぁ、そうだったそうだった。この人への突っ込みに全身全霊をかけてる場合じゃなかった。さて今日の1通目のお便りは、東京都ペンネーム平和島静雄さんから頂いてまーす!」 「それってペンネームじゃなくて本名なんじゃ…!」 「『僕にはとてもとても嫌いな人がいます。いや寧ろ人じゃないです。あんな奴はゴミです。ノミ蟲です。下等生物です。生きている価値などない虫ケラです。』」 「で、出だしから辛辣すぎる…」 「『そいつは人の弱みを握ったり利用したりして、その人が悩んだり苦しんだりする姿を見るのが好きという人間として最低の奴です。あんな奴は地球上に居ないほうがこの世の為だと、頑張って排除しようとしていますが、奴もすばしっこい奴なのでなかなか致命傷を与える事が出来ません。』」 「なんか最早ゴミブリみたいな扱いされてるね」 「『でも一日でも早く臨也の息の根を止めるべく頑張ります。』うーん、なるほど!こんな性格の歪んだ奴は俺も大嫌いなので、平和島静雄さんには是非頑張って頂きたいですねー」 「そんな歪んだ趣味を持ってるなんて、世の中には酷い人も居たもんだねえ」 「他人事みたいに言ってますけど、これ臨也さんの事でしょう」 「何言ってるの帝人くん。俺みたいな真っ当な人間を捕まえて!」 「それ、どの口が言ってんスか」 「っていうか最早最後のほう、臨也って名前出てたしね」 「みんな俺のことを誤解しすぎだよ。自分で言うのも何だけど、俺けっこう優しいからね?」 「臨也さん、いつになったら硫酸ぶっかけられて死ぬんスか?」 「あ、あの…優しいのは…良いと思います…」 「園原さん、もうちょっと空気を呼んで会話に入ってきて!」 「おやおや杏里ちゃんは良い子だね。でもゴメン、君俺のタイプじゃないから」 「臨也さん、いつになったら両手両足引きちぎられて死ぬんスか?」 「だんだん死に方残酷になってきてる!」 「っていうか寧ろそのウザさスゴイですよ。何で臨也さんてそんなに俺の怒りポイントをピンポイントで突いてくるんスか?」 「はは、ありがと」 「褒めてないと思いますよ」 「あ、あの…もうそろそろ時間が無いみたいなんですけど…」 「えぇ!?もう!?お便り1通呼んだだけだよ!?」 「ほとんどこのアホへの突っ込みに時間を費やしただけじゃねえか!俺としたことが何たる失態!」 「今紀田くん、俺のことアホって言った?まあいいけどね」 「いいんですか」 「ええーっと、じゃあ最後に俺から一言だけいいですかね」 「ああ、お別れの挨拶みたいな?」 「折原臨也死ね!苦しみ悶えて死ね!では、また来週〜!」 「酷過ぎるよ、この締め方!?」 |
本当にひどい |