「というわけで今日はシズちゃんの人知を越えた見事なキレっぷりについて話し合おうか」

「何が、というわけだよ。意味分かんねえよ」

「シズちゃんて本当毎回毎回いっそ清々しいまでの理不尽なキレっぷりを発揮してくれるけど、君の辞書に我慢という言葉は無いの?それとも自分は何か特別な存在で、何をしても許されるとでも思ってるのかな?とんだ中二病だね」

「ハハハ、殺すぞ」

「ハハハ、シズちゃんが死ねよ」

『臨也、静雄』

「あ、セルティ」

『珍しいな。どうしたんだ、ふたりで』

「知らねえよ。このゴミがいちいち人に絡んできやがる。マジうぜえ、何とかしてくれ」

「ちょっとシズちゃん。俺は人様に迷惑かけまくりの君の堪忍袋の緒の短さを何とかしてあげようとしてるのに、その言い草は無いんじゃない?」

「知らねえし頼んでねえし早く死ねって感じだな」

「そもそも君、俺のことゴミだのノミだのってよくそんな好き勝手言えるよね。こんな男前を捕まえてさ!」

「あ、そういやセルティこないだ割っちまったコップの金、弁償するわ」

「シカトだよ!」

『いや、気にするな。あれはそもそも余計なことを言った新羅が悪い』

「運び屋まで!俺の存在無視しないでくれる、ちょっと!」

「モスキート音うぜえ」

「人の必死の叫びを蚊の羽音扱い!?」

『心配するな臨也。妬かなくても私は静雄を取ったりしないから、な』

「いやいやいや、やめてそのでっかい勘違い!」

「いやー無いわ、セルティ。こいつは無理。マジねーわ」

「あああもうシズちゃんもさあああ!俺ツッコミキャラじゃないんだから止めてこういう扱い!」








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