「シズちゃんシズちゃん」

「あんだよ」

「シズちゃんと俺は、自他認める犬猿の仲カップルな訳だけどさ」

「犬猿の仲は認めるがカップルは認めねえ」

「またまたあ!毎晩、俺の下でアンアン言ってるくせに!」

「妄想乙」

「俺は今のままでも幸せだけど、やっぱり恋人関係ってステップアップが必要じゃん?」

「聞けや」

「俺とシズちゃんが出逢ってもう8年だしさ。そろそろ結婚でもしない?」

「…新羅ンとこにでも行くか」

「え、何でそこで新羅が出てくるわけ」

「だってお前アレだろ。とうとう頭がアレなことになったんだろ」

「いやいやいや、至って普通ですけど」

「まぁ常日頃からボカスカ殴ってた俺にも多少の責任があるとして、ちゃんと付き添ってやるから」

「いやいやいや、本格的に決めつける方向で行くの止めてよ!」

「心の病気って本人が気が付かないケースが多いらしいぞ」

「だから違うってば!俺はただシズちゃんに俺との赤ちゃんを産んで欲しいだけなんだよ!」

「もしもし、新羅?ここに重病患者が居るから引き取りに」

「何でも無いから新羅!気にしないで!」
ピッ

「何すんだよテメー」

「シズちゃんこそ何してんのさ!俺がシズちゃんとの明るい家族計画を話してるときに!」

「もうどこから突っ込めばいいのか分かんねえよ」

「心配しないでもシズちゃんに突っ込むのは俺だから安心して」

「とりあえず殺しとくか。めらっと殺しとくか」

「駄目!シズちゃん自販機は駄目!」










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