Ｑ．結局のところ、シズちゃんは臨也さんのどこに惹かれたのでしょうか？私にはただの変態にしか見えないことがよくあるのですが、彼の魅力を教えてください。
「奇遇だな、俺にもただの変態にしか見えねえ」
「えっ」
「つーかコイツの魅力とか考えるだけ無駄だろ、出てこねえし」
「えっえっ」
「そもそも俺らって何で付き合ってんだ？」
「えっえっえっ」
「疑問しか感じねえから、とりあえず別れるか」
「ウェイウェイウェイ！ちょちょっ、ちょっと待っ、待ちなよシズちゃん！待ちなよ、ちょっと！待っ…ちょ、落ち着きなよ！」
「お前が落ちつけ」
「ちょっと冷静に考えてよシズちゃん！いくら何でも一つくらいあるでしょ！俺の魅力！俺のいいとこ！」
「そんだけ言うなら手前が答えりゃいいだろ」
「俺が答えたって意味ないでしょ！ほらシズちゃん早く考えて！」
「……考えろって…………」
「………」
「………」
「………」
「…………………顔、か？」
「違うでしょ！いや、違くないけど違うでしょ！散々悩んだ末に出す答えじゃないじゃん、それ！…顔、か？じゃないよ！違うよ！でも顔がいいと思ってもらえてるのは正直ちょっと嬉しいです、ありがとう！」
「どういたしまして」
「シズちゃん、世間が求めてるのは極寒の北極並のツンじゃないよ、シズデレだよ！デレなよ！デレて下さい！」
「日本語喋ってくれるか」
「ねえ、シズちゃん本当にそれだけ？俺って顔だけの人間？じゃあ例えば俺が事故って顔面ぐっちゃぐちゃのめっちゃめちゃになったら俺と別れる？」
「お前の想像力すげえな」
「ショックだよ…これでも俺はシズちゃんのこと精一杯愛してたつもりだったけど、シズちゃんには全然伝わってなかったんだね…」
「………まあ、」
「？」
「…俺こんなだし、素直じゃねえし、堪え性ねえし、どうしようもねえ人間だけどよ…、突き放しても突き放しても、臨也だけはこんな俺のところに絶対戻ってきてくれて変わらず『好きだよ』って言ってくれるんだよ。…そういうとこが、俺も好き…だな」
「…いきなりのシズデレにちょっと対応しきれないんだけど…、とりあえずシズちゃんはもっと自分に自信を持っていいと思うよ」
「サンキュな」
「どういたしまして、好きだよシズちゃん」
「………俺も」
栗もなかさん、質問ありがとうございました！
…折原さんの魅力を考えるのにかなり四苦八苦して、しかも最終的にイマイチ魅力を答え切れていないというのは内緒です…。
静雄はいくら暴力を振るって冷たくあしらっても呆れず自分を愛し続けてくれる折原さんのことが好きなんじゃないかなあ…と個人的にいつも思っているのでそんな感じの回答にしてもらいました。何だかボンヤリした回答ですみません…！静雄が急にデレ始めてすみません…！