※これの派生ネタ。 「ねえ、シズちゃんがだぁい好きなこれ、欲しいでしょ?欲しくて堪らないでしょ?なら、どうすればいいか…分かるよねえ?」 それはもう楽しくて仕方ないといった風に、にたにたと笑う臨也の舌を引っこ抜いてやりたいと思った。 そして首根っこを引っ掴んでぶっ飛ばした後にその顔面を踏み潰してやりたい。 妄想するだけなら容易いが、悔しいことに間違ってもそんなことは出来ない。そんなことをすれば俺が望む結果は手に入らないからだ。 「…っは…」 欲しい。欲しい。欲しくて堪らない。臨也のそれが、どうしようもなく欲しい。 熱が昂ぶる。身体が疼く。 浅ましい欲求だ。我慢の出来ないガキじゃあるまいし、何を必死になってるんだ。 頭の中で葛藤してみるも、結局はある種の本能めいたもので俺はそれを求めてしまう。 「ね、シズちゃん。いつまでそうしてるつもり?どうすればいいか…ちゃあんと教えてあげたよね?」 うるせえうるせえ。分かってんだ、そんなことは。 臨也の声が鼓膜にねちっこく纏わりついて脳内にガンガンと響き渡る。 臨也が求めたものは俺にとってただ羞恥心を煽るだけの行為でしかなくて、そんなことをさせて喜ぶコイツの思考回路は俺には全く理解できないししたいとも思わない。 でもそうしないと、俺はコイツから貰えないのだ。この高揚を治める術を。 やるしかねえ、やるしかねえのか。 「ほら、シズちゃん。早く」 臨也の急かす言葉が起爆剤となり、俺の中の理性がブツリと切れた。 腹をくくってベストを脱ぎリボンタイを取り去ると、カッターシャツのボタンへと指をかける。 上からひとつ、またひとつ。もたつく指でボタンを外していく俺の身体に臨也のねちっこい視線が纏わりつく。 全て外し終えてからシャツから袖を抜き床に落とす。パサリ、という音を立てて落ちたシャツを追った臨也の視線が再び上昇し、露わになった俺の上半身へと突き刺さった。 「よく出来ました。…次は?」 まるで遠慮の無い臨也の舐めまわすような視線に肌が震える。 続きを促され、ぺたりと床に座り込むと臨也の顔に張り付いた笑みが一層濃くなった。 下は履いたままでいいよ、というのは臨也なりの譲歩だ。さすがに全裸になれと言われると俺だって抵抗する。 俺もこの飢えた身体に与えられるエサに食い付くのに必死だが、臨也のほうも欲張りすぎて獲物に逃げられないよう必死ということか。 その獲物というのが俺の恥ずかしい姿、というのが何とも胸糞悪いが。 膝を立てて、いわゆる三角座りの態勢になる。その後どうすればいいのかは分かっているのだが、身体が動かない。 行方不明になりかけていた俺の理性がこんな最悪のタイミングで帰ってきてしまい、込み上げる羞恥心に邪魔されてどうにも先に進めない。 臨也が見ている。やらなければ。 ゴクリと唾を呑みこみ覚悟を決めると、おずおずと足を開いていく。 ゆっくり開脚されていく俺の両足のスピードに合わせて臨也の紅い瞳も動く。 見られている。見られている。 顔から火が出てしまいそうなほどの羞恥に堪え、ほぼ身体の真横に来るほどまでに開かれた俺の脚を見て臨也は小首を傾げた。 「さあ次は?何て言えばいいか、教えてあげたでしょう?」 噛み締めた歯がカタカタと鳴る。 今まで生きてきたこの24年間の人生の中で、まさか自分がこんな安っぽいAVで使い古されたような台詞を口にしなければいけない日が来ようとは一体誰が予想出来ただろう。 いや、出来るわけがない。このノミ蟲野郎に出会ってしまってからというもの、俺の人生はメチャクチャだ、畜生。 ゆっくり唇を開く。声が出てこない。 駄目だ。ここで諦めてしまえば今までの頑張りが水の泡だ。そうしたら俺はこの昂りも治められぬまま今以上の後悔に襲われるだろう。一時の羞恥心なんてかなぐり捨てろ。どうせこんなことは今回限り。一回限りだ。 「………お」 「ん?」 「……お、犯して…ください…」 震える喉から絞り出した声はひどく頼りなかった。 だが臨也の耳にはちゃんと届いたらしい。 にたりと笑ったその顔はひどく嬉しそうで、極上のエサにありついた猫のようだ。 ゆっくりと近づいてきた臨也が俺の頬をサラリと撫でる。 「よく出来ました。偉いねシズちゃん。…ご褒美、あげようか?」 「…あ、当たり前だっ…!そのためにこんなこと…したんだぞっ…!」 「うん、いい子だね、シズちゃん」 「臨也、もっ…もう、いいから早く…!早くくれよ…! お前が買ってきた、そのプリン…!」 臨也がどこぞの有名店で買ってきた1日限定10個しか販売されなくて手に入れることは至難の業だと巷で噂の高級プリンを手に入れ、俺の欲求はやっと満たされたのだ。 |
(ちょっと、シズちゃん!もっかい!もっかいやって!さっきはムービーしか撮れなかったから今度は写メ撮らせて!) (うっせえ、プリンを手に入れた今テメエにもう用は無ェ。失せろ) (ひどい、ひどすぎる!) 全力でくだらない。 |