指の先から
零れ落ちた愛情




救いを求めた指先にそれはなかった。
哀れむように伸ばした指先に、届かない愛。
引き金を引いたのは確かにあなたの指先だった。
君と繋いだ指先の感触が、忘れられない。
好きと呟いた唇を指先でなぞる。
悪意ある指の先
私は私を優しく愛してくれたあなたの指先が忘れられないのです
殺意よりも鋭いものを、僕はこの指先から感じていた
弱いものを触るなら、その指の先だけで
震える指先から伝わる君の嘆きを、僕は取り零してしまう
僕たちはいつも指先からその幸せを落としていた
白い指の先端に一点だけ鮮やかに飾られた紅
鈍い鉄の塊を、その指先でひと撫でした。
真っ黒な爪先から白い指先へと辿る
冷たい感触を、指の先で感じていた。
噛み付いたのはあなたの指の先
髪を撫でて、通す指の先から
まるで骨の様な細く白い指の先だった。
白百合を手折った指先

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