「どうして死んでしまったの」

出てくるのは言葉だけで、涙は消えてしまった。目の前で横たわる彼は、とても穏やかな顔をしている。

「なまえ」

ああ、どうして。もう二度と聞く事の出来ない彼の声が、身体中に響いた。

「なまえ」

この声もいつか忘れてしまうの。ねぇ兵助、私もいまから、

「なまえ」

目の前に横たわっていた兵助が目をあけ、私に手を伸ばした。

「俺寝てただけだけど」









(いや、やってみたかったの。死ネタとか)

20120123
私にシリアスは無理ですね分かります


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テーマ「人外ファンタジー」
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