∵ 付き人失言中
「(そして早三月……か……)」 「……、」 「?どうかなさいましたか司馬師様」 「……私が私である限り、苑士にとって私は、唯一無二の特別な存在なのだそうだ」 「……はい」 「ならば、変わったのは私自身なのかもしれん。……いや、変わった、のだろうな。だから、あいつは……」 「大丈夫ですよ」 「?」 「“俺がいない間、司馬師様を頼む”って苑士が言ったんです。そう簡単に死ぬわきゃないんですよ。ていうか、無事に帰って来てもらわねぇと心労と過労で俺が死ぬ」 「…………、一つ聞く」 「はい、なんでしょう」 「家の事情で帰った筈の苑士が何故命を危ぶまれるのだ…?」 「ウワァ、ヤッチマッター」 |