大人のたしなみ・夜のお供編

「……お前な、白昼堂々エロ本広げてんなよ。絵面が整いすぎててキメェわ」
「ひどいなァ、これ苑士兄さんの本なのに」
「はぁ?……俺こんなん買った覚えねぇぞ。どこで見付けた?」
「ベッド下。随分テンプレートな隠し方するもんだなァと思ってたんだけど」
「いや、マジで記憶ねぇんだけど。ストライクゾーンかすってもねぇし」
「苑士兄さん昔からお尻派だもんねェ、松木ミカちゃんとか槇村ちえりちゃんとかさァ」
「うっせぇぞ。つーか、欲しいならやるよそれ」
「えー…」
「……なに、お前好み変わったの?巨乳派だったじゃんよ、お前。柿原梨里ちゃんとか好きだったじゃん」
「……巨乳、っていうかねェ」
「うん」
「顔が似てたんだよねェ、誰かさんに」
「……うん?」