≫えびばでぽっきー
![]() ※各デフォルト名がある場合はデフォルト名、それ以外は短編の名前使用 ≫春と幼獣 「今日はポッキーとプリッツの日らしいな」 「……それでこのポッキーとプリッツの山か」 「父上が買ってくれた」 「そうか、良かったな」 「泉慈はどれが好きだ?」 「抹茶」 「……ああ、あった。折角だから共に食べよう」 「ああ、ありがとう。次はお前の好きな味を開けよう」 「私は苺が好きだ」 「そうか」 (ひたすらほのぼのしい) ≫月の舌 「曼成、曼成」 「んー?」 「ポッキーゲームしよう」 「は……はぁっ?!」 「ポッキーゲーム」 「いやそこ聞こえてるから言い直さなくていい。つかなん……あー、そうか。はいはい、ポッキーの日ね」 「駄目?」 「……駄目、っつーか、照れるんだが」 「その顔も俺しか見ないんだからいいでしょう」 「……お前こういうの全然平気だよな」 「これまで散々くんずほぐれつうふんあはんなことしてるのに、今更こんなことで恥ずかしがる方がわからないですよ俺からしたら」 「………………」 「俺だけに可愛い顔いっぱい見せてくださいよ。はい、あーん」 「……だからそういうこと恥ずかしげもなく言うなっつってんだろうが、ばか」 (会話はあれだけど一番まともにちゅっちゅいちゃいちゃ) ≫菊花のひと@学バサ 「和秋」 「(なにやら嫌な予感が)……はい、なんでしょうか理事長」 「友より世の者達がこの菓子を用いて興ずるというポッキーゲームなる遊戯を教わったのだが」 「……それで?」 「これは特別な仲の者とやるものだと聞いてな、少し付き合って貰えるな?」 「(拒否権は無しかい)……御意に」 「では始めるぞ」 「(さくさく)」 「(ぽりぽり)」 「(さくさく)」 「………………」 「…………?(さくさくさくさく)」 「……(ぱきっ)」 「ん、……どうかなさいましたか?」 「いや、……ああ成程、これは確かに……いやしかし……」 「?」 「気にするな、なんでもないのだ、……なんでも、な」 (徐々に近付くキス顔に予想外にときめいて動揺する帝) ≫かわいいあのこはでくのぼう 「……なんだそれ」 「わかんない。多分貰ったんだと思う」 「はぁ?知らない人にお菓子貰ったりしちゃいけないって教わらなかったんですかぁ?オマエ馬鹿なの?馬鹿なの?ねぇ?」 「しょーがないじゃんよぉ、朝来たらおれの机の上コレの山だったんだよ、意味わかんないのおれの方だよ」 「……で、律儀に食ってんのかよ」 「またべーも食べる?」 「そんな誰が寄越したかもわからないような怪しいもん食べたくありませぇん」 「んー…じゃあ、はい」 「っ?!」 「おれがかじった奴なら安全確認済みだからいいでしょ?」 「………………」 「いたたたた足踏まないでグリグリしないでいたいいたいちょっなんで?!またべーなんで怒ってんの?!」 (意図しない間接キスに恥ずかしいやら腹立たしいやら) ≫縛られてあげるよその罪に@恋仲 「……なんの真似ですか」 「さっさとそちら側をくわえろ。何を意図してのことか理解できない程に粗末な頭はしていないだろう?」 「まさかとは思いますけどポッキーゲームしたいんですか」 「……こ、恋人同士なら必ず一度はやってみるものだと聞いたからやるだけだ!食べ物で遊ぶなど品性の欠片もない愚劣なことをこの誉れ高い私がするべきではないと思うが、その、たまには世の通例というものを体験して凡人の感覚を知るのも悪くはないと、」 「キスがしたいのなら最初からそう言えばいいでしょうに」 「んな……っ?!ち、ちがう!私はあくまで凡人の遊びを通じて改めて私の優れたる品性と感覚をだな、」 「はいはい、騒がしいお口は塞いじゃいましょうねー」 「は、話をきっ、ん……っ!!」 (素直にポッキーゲームしたいと言われたらしないでもなかったけど、狙いがそこではないらしいと感付いたので強行手段に出てみた) |