:ちょっとだけ未来の話
「宗矩ー」
「んー?」
「お前大学出たらどうすんの?あっち戻るんか?」
「んー…、家のことは兄貴がどうにかするだろうし、多分このままこっちで就職することになるかなァ」
「ふーん……」
「……あのさァ」
「うん?」
「就職したら家賃とか生活費折半するからさァ、もう少し広いとこに引っ越さないかい?」
「一緒に暮らすこと前提なんかい」
「駄目?」
「……別に、かまわねぇけどよ」
「……なァ、和秋」
「んー?」
「あんまり曖昧な態度ばっかりとってるとさァ、おじさん勝手に期待しちゃうよ?どっかで隙をついてつけこんじゃうかもしれないし、ひょっとしたら無理矢理手込めにしちゃうかもよ?」
「万に一つもねぇよ、んなこと」
「あるよ。……今だって、結構我慢してるんだ。いやらしいことも、もっとひどいことも」
「ふぅん?」
「だからさァ、その気がないならほいほいと……」
「宗矩」
「……なんだァい?」
「お前俺のこと大好きだよなぁ」
「……そうだよ?ずぅっと大好きだったし、今でも大好きだよ」
「俺は愛してるよ」
「………………」
「俺の頭ん中ひでぇぞ?顔ぐちゃぐちゃにしながら泣いてる小さいお前を犯しまくったことなんて数えきれないし、気持ちいいこと教え込んでセックス漬けにしてやろうとか、無理矢理犯して写真に取って脅してやろうとか、どこかに連れ去って飼い殺しにしてやろうとか、お前が3つか4つくらいの頃からそんなことばっか考えてた。小さいお前抱えて風呂に入ったりする度に色んなとこ触りまくって悪戯してやりたいって何度も思ったし、寝込みを襲おうとお前の部屋に忍び込んだことだってあるし下着すり替えて持ち帰ったことだってある。成長していくお前を見ていくにつれどんどん妄想が具体的になっていって、お前の唇はどんな感触なんだろう?舌はどんな味なんだろう?乳首の色は?感度は?ちんこはまだ皮被ってんのかなぁとか剥いてやったらどんな顔すんのかなぁとか自分でする頻度とかオカズはなにかとかケツいじってやったらどんな顔すんのかなぁとか自分でいじったりしねぇのかなとか、お前と会う度にそんなこと考えて考えながら自分でヌいてたよ。お前が思うよりずっと前から俺はお前がそういう意味で好きで、そういう目で見てた。知らなかっただろ?」
「……俺がヤられる側なんだねェ」
「だから言ってんだろ。お前が俺にひどいことするなんて万に一つも有り得ねぇって。するなら俺の方だっつの」
「そういう意味かァ……」
「で?」
「ん?」
「お前にそういう覚悟はあんの?俺にひどいことされる覚悟」
「……興味はあるかなァ、和秋がどんな風に人を抱くのか」
「ふぅん」
「……あららァ、ここまで言っておいてお預けなのかい?」
「野郎同士には色々と下準備が必要だからな」
「和秋の話聞いてたら勃っちゃったんだけどなァ」
「トイレはあっちだぞ」
「見たくない?俺が、どんな風に自分を慰めるのか」
「変態」
「どっちが」
「あとドサマギで呼び捨ててんじゃねえよ敬称つけろ老け顔」
「ひどいなァ」